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　下伊那郡松川町で行ったセメント瓦屋根の塗装工事をご紹介します。

　セメント瓦は経年劣化で色褪せが起こりやすく、塗膜が剥がれてくるとザラザラした面が顕わになります。
　塗膜が剥がれた面は水分を吸収しやすくなり、苔が生えやすくなってしまうというデメリットがあります。

無料点検

　下から屋根を見上げただけで、苔がびっしりとこびりついているのが分かりました。

　瓦の先端部は雨水が停滞しやすいというのもありますが、
　塗膜の防水機能がなくなっているので、

　水分のあるざらざらした面には余計に苔などが定着しやすくなってしまうのです。

　苔や藻は光合成をして成長するので、水分が適度にあって日当たりの良い場所は、格好の繫殖場所なのです。

　すぐにどうこうという話ではありませんが、このまま放置しておくと屋根の内部に根を張ってしまい、建材を破損させる恐れがあります。
　そして雨漏りに繋がってしまうこともありますので注意が必要です。

　特に梅雨に入って、雨が降り、日光が当たり・・・という日が繰り返されると植物はどんどん成長します。

　なるべく早めに対処することをお勧めします。

　屋根に上って詳しく見てみました。

　屋根も外壁も一度塗装工事を行っているとのことでしたが、すっかり退色してやはり苔やカビの付着が見られました。

　セメント瓦の耐用年数は30年以上と言われています。

　このお宅もヒビや割れなどが一切なかったので、
　きちんと塗装して棟の点検を定期的に行っていけばさらに長持ちすると思われます。

塗装工事着工

足場組立・洗浄作業

　無料点検の結果を報告し、塗料のご提案などを行い、いよいよ塗装工事着工です。

　今回のようなセメント瓦のほか、モニエル瓦やコロニアル屋根は洗浄だけで汚れを落としきれないことの方が多いので、洗浄後さらにワイヤーブラシなどで下地処理を行います。

防カビ剤施工～下塗り

　下塗り剤は「モニエルパワープライマー」を使用しました。

　吹付けと、ハケとローラーを使って丁寧に仕上げました。

上塗り1回目

　下塗り後、乾燥期間をとって、上塗りを行います。
　下塗りと同じように吹付にハケとローラーを併用して仕上げていきます。

　上塗りは同じくアステックペイント社の「スーパーシャネツサーモＦ」というフッ素遮熱塗料を使っています。
　メーカー発表の耐久年数は16～20年とこちらも長期間にわたります。

　フッ素樹脂を使ったフッ素塗料は、低汚染性に優れ、耐久性・耐候性の高さが特徴です。
　ただ、他の塗料と比べるとコストは高めなので、今後の生活設計などを踏まえてご検討いただけると良いかと思います。

上塗り2回目

　下塗り1回、上塗り2回で完成となります。

　瓦の先端部は特に劣化症状が出やすい場所なので、丁寧に塗装して仕上げます。
　まるで新しい屋根になったかのように、ぴかぴかに仕上がりました！

外壁カバー工事

　今回はベランダ部分の外壁カバー工事も行いました。
　ベランダは雨漏りの原因となる箇所でもあります。

　家も人間の体と同じで、早目に対処すれば直すところも少なく、コストも安く済みます！
　少しでも異変を感じたら、専門の業者さんに一度見てもらうことをお勧めします！

　もちろん、弊社でも随時ご相談を承っておりますのでご活用ください(^-^)