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城里町で廃盤セメント瓦のニューエクセルを調査し葺き替えを御提案
更新日:2022年9月6日
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。
本日は、城里町にお住いのお客様よりご相談いただいたセメント瓦の調査の模様をお届けいたします。
4月の地震で城里町は最大震度5弱を観測しました。
その際に瓦がずれてしまったとのことで、今回は補修のためのお見積りを希望されています。
予めセメント瓦とお聞きしていましたが、お客様宅の屋根は「ニューエクセル」でした。
ニューエクセル?あまり耳にすることのない名称かもしれませんが、以前藤岡スレート工業さんが生産していたもので、現在は製造が終了したセメント瓦です。
屋根に登ってまず気が付いたのは棟瓦のずれでした。
地震の影響が大きかったのでしょうか…中には軒先方向に5cmほど動いてしまった箇所もあります。
棟瓦自体も中ほどで大きく割れていたり、継ぎ目に隙間ができている場所がいくつも見られ、以前補修したと思われるコーキングも破断していました。
棟瓦を固定する銅線にも各所で緩みがあり、棟全体がとても弱っている状態です(;;´ -`)
地震で強く屋根が揺さぶられたことで随所に不具合が起こり、棟同士の繋ぎ部分のコーキングが破損し見るからにずれが生じています。
棟瓦の固定や接着用に使用される漆喰も乾燥し切ってボロボロに崩れているため、土台が脆弱になったことが棟ずれ発生の一因となったとみて間違いないでしょう。
棟の付近でも、下方にずれた瓦が何枚も見つかりました。
厚みがあり比較的丈夫なセメント瓦も、年数が経つにつれてずれやひび割れ、欠けといった症状が出てきます。
城里町のお客様のお宅は築20年以上ですので、通常でもこのような不具合が起こってくる頃ですが、地震により負荷がかかり劣化が早まったものと考えられましたo( _ _ )o
屋根材同士が接合する場所に設けられる谷樋は、屋根に落ちた雨水を集めて流す役割があり、雨漏りのリスクが高い場所です。
谷樋に沿って三角形に形成された平瓦にも欠けた箇所が多く、施工しやすい反面衝撃に弱いという特性が顕著に表れてしまいました。
地震であちこちに瓦ずれが起きているニューエクセルに対し、メンテンナンスはどのような方法がいいのでしょうか?
通常セメント瓦は、10年ごとに塗装を行うことがメンテナンスの目安とされています。
屋根塗装は美観を蘇らせる効果もありますが、表面の塗膜が剥げて弱まってしまった
防水力を復活させることが真の目的です。
塗装を怠った場合、防水性が失われて雨水が染み込みやすくなり、最終的には雨漏りまで発展する可能性が出てきますので、定期的な塗装が必要となるのです。
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お客様宅のセメント瓦の問題点
・軒先方向にずれた棟瓦は修復工事が必要
・棟付近と谷樋の平瓦も交換が必要
棟に関しては漆喰の傷みが激しい点から、棟瓦を一旦取り外し、再度漆喰を詰め直す「棟瓦取り外し工事」を行い、棟を正常な位置に戻します。
しかし中には破損した棟瓦もあり、平瓦同様に交換しなければならないものもありますが…(゚ー゚;A
ここで思い出していただきたいのは、使用されているニューエクセルはすでに廃盤になっているということです!
最低でも棟瓦は3枚~5枚、平瓦も5枚程度はどうしても交換が必要ですが、生産が中止されてずいぶん経っている上に後続品や代替品もなく、入手は非常に困難です。
念のためお付き合いのある業者さんに確認したところ、どちらもストックなし…との回答でした(;_;)
お客様は元々塗装を希望されていらっしゃいますが、あまりお勧めできない…というのが現状です。
屋根塗装の際には、こびり付いた汚れを落とすために高圧洗浄を行います。
劣化が進んだセメント瓦は想像以上に脆い状態で、なんらかの負荷がかかるとパキッと折れてしまう危険性があり、高圧洗浄でさらなる破損が引き起こされてしまうのではないか?
差し替え用の瓦もないままで、そのようなリスクを冒すことはできません((((;゚Д゚))))
なによりもお客様に迷惑をおかけしてしまいます。
調査結果を踏まえ、当店としては屋根の葺き替え工事をご提案したいと思います。
「葺き替え工事」とは、今までの屋根を解体・撤去し、新しい屋根材に葺き替える工事です。
屋根材の下の防水紙や野地板も同時に補修ができ、軽量の屋根に変えることにより耐震対策も万全になります。
※昨今人気の屋根カバー工法(重ね葺き)は、セメント瓦には適していないので今回は施工することができません※
お客様のご希望には沿えない結果となってしまいましたが、もし敢えて塗装を施したとしても、また10年後にはメンテナンスが必要となってきます。
10年後には築30年以上、その時に葺き替えなければならないことを考えたら、安心して暮らしていただくためにも今屋根を新調した方が適切ではないか…との結論に至りました。
現状と将来的な観点をお伝えし、最終的なご判断はお客様にお任せしました。
屋根材は製造中止になっているものも含め多くの特徴があり、またそのお宅によっても状態が様々です。街の屋根やさん水戸店では、しっかりと調査した上で最適なご提案をさせていただきます。屋根に関してお困りの方は、まず当店の無料点検をご活用下さいね!(*'▽'*)関連記事➤
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