城里町で屋根下地工事中に突風で防水紙が捲れるトラブルも臨機応変に対応
更新日：2023年2月22日
高圧洗浄前
高圧洗浄後
高圧洗浄を終えて屋根材が乾くと、二次防水であるルーフィング（防水紙）敷設作業に入ります。
ルーフィングには、タッカー留め（大きなホチキス針で留める）式と粘着式の2種類があるんです。
タッカー留め式は、脆い屋根材の上では固定力が弱いだけでなく、無駄な穴を開けてしまいます。><
そこで、当店で屋根カバー工事を行う際には、耐久性も高く無駄な穴を開けない、遅延粘着式を使用しているんですよ〜
施工当日は、使用する材料を倉庫に取りに行き屋根に荷揚げを行ってから、ルーフィングを軒先から敷設し始めました。
お昼の12時に差し掛かったため、職人は昼食時間となり、現場を小一時間程度離れました。
トラブルは、このお昼休憩の間に・・・
実は、今回の現場の北面屋根は吹きさらしでした。
当日は朝から風が強めであったものの、今まで風が吹いていても剥がれたことはありませんでした。
お昼休憩に出ている間に強い突風が吹いて、帰ってきたら、こんな状態に・・・
現場の職人さんは、これ以上作業を進めずに、ルーフィングが再び飛ばされないように半貫板で対策をし、施工中止としました。
ちなみに、今回使用したルーフィングは遅延粘着式という、時間の経過とともに粘着力が強くなるタイプです。施工中は貼り直しができるため取り扱いやすいものの、貼った直後は粘着力が弱く突風に耐えられなかったと思われます（ ; ; ）
脆い屋根材なので、前回貼ったルーフィングを剥がせば更に屋根材を崩してしまいます。だからといって、一度よれてしまった部分をそのままにしておくことは、プロとして考えられません。
そこで、前回貼ったルーフィングはそのままとし、その上からさらに被せることとしました。このため、軒先部分はルーフィングの二重張り仕様です^^
さらに、再度同様のトラブルを起こしてはいけないので、10時休憩や15時休憩を挟むことなく、一気に作業を進めました。
ルーフィングを全面に貼り終え、軒先には唐草を、棟下地には樹脂垂木と水切り板金まで設置したので、もう剥がれる心配はありません٩( 'ω' )و
このように、数々の原因が重なりトラブルが生じました。正直なところ、私達も初めての経験であり、他現場を施工中の職人もビックリしていました。
天候や気象状況に左右される屋根工事は、机上論だけでは語れないことが多々あります。
しかし、トラブル発生時に、どの様に対応するのかが施工会社や職人の資質なんです。そこには、一旦作業を中止するという冷静な判断も・・・
もちろん、お施主様に報告を行い、対応方法もお伝えしましたm(_ _)m
今は、屋根材を設置し始めています。今週中には完了する予定なので、再度ご報告しますね。
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