今治市で雨漏りでお困りだった築50年をこえる納屋の屋根工事をしています。

雨漏りの原因は経年劣化による瓦のズレや割れで、屋根の全面で雨漏りしていたので既存の瓦を撤去して、軽量で地震や台風など災害に強い石粒付き鋼板屋根「セネター」へ屋根葺き替え工事します。

前回のブログでは雨漏りの原因だった瓦を撤去する工程を紹介しました。
今回は屋根工事では重要な屋根下地工事の様子をご紹介します。

野地板の部分補修

前回のブログ
「屋根葺き替え工事の瓦降ろしと土の撤去」

それでは屋根下地工事の様子をご紹介します。
こちらの建物は雨漏りがひどく野地板も油気がなくなり一部腐食していました。

野地板が腐食していたところは部分的に切り取って新しい野地板で補修します。

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「野地板って？屋根の構造について」

通気胴縁のとりつけ

既存の野地板の上に20㎜×45㎜の胴縁とよばれる木材を垂木の位置にビス留めします。
これは軒やケラバの既存の木材の高さが高いため調整の為に胴縁を取り付けます。

この胴縁の上に新しい屋根下地の構造用合板を施工するので既存の野地板と構造用合板の間に胴縁の高さぶん20㎜の隙間が通気層となるためこの胴縁を「通気胴縁」と呼んでいます。

通気胴縁により屋根下地の結露防止や夏場の室内の暑さ対策などメリットはたくさんあります。

屋根下地で使用する針葉樹構造用合板

屋根下地には「針葉樹構造用合板」を使用します。
こちらの１山で100枚あり、屋根面積ます。

青く印字されているとおりサイズは厚み12㎜で縦と横のサイズが1,820㎜×910㎜の寸法です。
JAS規格で「特類」は屋外または常時湿潤状態の場所（環境）で使用可能なので屋根下地によく使用されます。

F☆☆☆☆は（フォースター）と呼ばれシックハウス症候群の原因でもあるホルムアルデヒド放散基準値を表します。

F☆～F☆☆☆☆まで4段階ありF☆☆☆☆（フォースター）の方が放散量が少ないことを意味します。

重要な屋根下地

通気胴縁の上に針葉樹構造用合板を施工します。
構造用合板の上下左右を突き合わせて通気胴縁の位置にエアー工具で釘留めします。

構造用合板を突き合わせて屋根全面に施工することで建物の耐震性も向上し新しい屋根材のビス留めもビスの固定力が強くなります。

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「屋根下地の重要性」

防水紙はゴムアスルーフィングで安心

構造用合板による屋根下地ができあがると、上に防水紙を張ります。
防水紙は屋根材の下に入った雨水が室内に入らないようにする役割があり、屋根材を一次防水とすると防止紙は二次防水となります。

防水紙は一般的にはアスファルトルーフィングが使われますが、改良された耐久性・防水性の高い「改質アスファルトルーフィング（ゴムアスルーフィング）」を使用します。

軒先から順番に敷いてタッカーと呼ばれる専用のホッチキスで屋根下地に固定します。
この時に重要なのがゴムアスルーフィングの『重ね代（かさねしろ）』で上下は10㎝以上、左右の横の重なりは20㎝以上重ねることが重要です。

ゴムアスルーフィングはきちんとした施工をすれば雨漏りすることなく建物の寿命を延ばしてくれる優れものです。

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「防水紙の重要性」

まとめ

防水紙のゴムアスルーフィングまで施工できて、これで室内に雨漏りすることはありません。

屋根葺き替え工事は既存の屋根材を撤去することで屋根材の下の屋根下地の補強や防水紙を張り替えることができ、雨漏りの心配はなく建物の寿命を延ばすことが出来ます。

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「屋根葺き替え工事について」

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「屋根の無料点検について」

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