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宮城県太白区にて板金による穴塞ぎとセメント瓦補修工事を行いました
【工事のきっかけ】
今回は害獣が入り込んでしまい天井裏で足音がひどく、気になって夜に起きてしまうので屋根に原因がないかをを調べて欲しいとお問い合わせ頂いたО様邸の施工事例です。築年数も経っているセメント瓦のお宅様で、害獣の侵入の他に瓦の破片が落ちてきたとも。害獣駆除の専門店ではないものの、屋根裏に侵入するには屋根に問題がある事も多いため現調へ。1か所・小動物が入れそうな穴を見つけたので塞ぐこととなりました。その際にセメント瓦の不具合も見つけたため、そちらも補修していきます。
基本情報
- 施工内容:雨漏り修理
- 施工期間:1日
- 築年数:約50年
まずは害獣の侵入経路の特定です。この場所は棟違い(むねちがい)と言い、上の屋根から下ってきた屋根が下から上がってきた屋根と交差する場所になります。この箇所は屋根の仕舞いによっては雨漏りも起こしやすい場所です。今回確認した際はしっかりと施工されていたため雨漏りの心配はありませんでした。しかし、上の屋根と下の屋根がちょうどぶつかる部分・写真奥の方に直径20cmほどの穴が開いていました。おそらくそこから何か小動物が入っているのではないかと推測し、塞ぐことにしました。
寸法を現場で採寸し、ガルバリウム鋼板を手加工で現場サイズに加工していきます。外壁の漆喰(しっくい・右手側白い部分)と軒天(のきてん・上部の木材)自体が経年による歪みで直角ではないため、しっかりと寸法を取り隙間のない様に加工していきます。隙間が大きいと今度は蜂やコウモリなども入り込むのでしっかりと塞ぐことが大切です。
正面の納まりはこんな感じです。写真下部の雨押え(あまおさえ)と呼ばれる板金役物(ばんきんやくもの)の部分もしっかりと隙間を開けずに施工していきます。
正面が固定できたので横側も同様に寸法取りをし、瓦の形状に合わせて板金材を加工していきます。瓦側の加工がしっかりと加工が出来たら上の三角形の部分を採寸し、加工します。最後に正面側の板金材をハゼ立てし、そこへ横の板金材を掴み込んでいきます。『ハゼ立て』とは僕たち板金職人が良く使用する技で、片一方を直角に折り・もう片方の材料でその部分を包むように掴むことを言います。
これでこの箇所は完了です。
続いてセメント瓦の落下原因を見ていきます。写真を見て頂ければ一目瞭然ですね。棟瓦(むねがわら)の部分が割れてしまっています。原因は不明ですが、このままでは雨漏りや落下物によりケガの原因となりますので、割れた材料を撤去し・補修していきます。残念ながらお客様が予備で取っていた瓦材もほとんど割れていてしまった為、板金材を併用しながら補修していきます。
平になっているセメント瓦が無いため、先ほどの板金材を『への字』に加工し浸透した雨水を外へ逃がすように細工・加工していきます。今はセメントや南蛮漆喰(なんばんしっくい)と呼ばれる材料で瓦の固定をしますが、この当時は主に土や粘土で固定されていました。しかし今回は瓦材ではなく板金材の上にセメント瓦を固定しなくてはならないため土は使えません。ですのでシリコーン材で固定していきたいと思います。
先ほどの板金材の上にセメント瓦を乗せていきます。板金材自体がツルツルと滑りやすく、なおかつ先ほどのシーリング材が固まるまではズレやすいのでステンレス線で落ちないよう固定していきます。このままの状態でシーリング材が乾けば接着し、より強度が出ます。
その上に冠瓦(かんむりがわら)と呼ばれる瓦を乗せていきます。こちらもやはり固定する方法が無いため・ステンレス線で結束していきます。
最後に鬼瓦(おにがわら)と呼ばれる瓦もグラついていたため、落下すると危険ですので共に固定し、補修は完了となります。
今回の施工事例では雨漏りが直接の原因ではないお問い合わせがスタートでしたが、結果として屋根の状態を現調の資料からお客様自身が確認する事ができ、未然に雨漏りに発展しそうな場所を補修する事が出来ました。また、普段とは一味違う『害獣の侵入を防ぐため』の工事も行いました。結果として今回の場所から入り込んでいたらしくその後は足音がしなくなったそうです。お客様の悩みを無事に解決する事が出来ました。
正面から見た感じです。軒天(写真上部の木材)からの伝い雨の浸入を防ぐためシーリング材を施工してあります。
こちらは割れの補修後、鬼瓦(おにがわら・写真中央の飾り瓦)がグラグラと落ちそうになっていたため、ステンレス線で結束・補強しました。
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