ニチハ「パミール」に塗装はNG!?メンテナンス方法を解説
更新日:2023年07月10日
「パミール」とは、ニチハ株式会社が1996年から2008年まで販売していた屋根材の一種です。一般的にはスレートと呼ばれる屋根材であり、化粧スレートやカラーベスト、コロニアルなどの種類があります。しかし、パミールはその特徴から他の一般的なスレートとは異なります。

パミールの特徴
パミールには、経年劣化により、屋根材がミルフィーユ状に層状剥離してしまうという問題があります。築7年程度で表面が剥がれはじめ、十数年程度でボロボロに崩れだしてしまいます。
発売当初に新築を購入した場合は既に20年以上、販売終了間際に建てた場合でも10年以上経過していることになります。ニチハはパミールが使用された築10年以内の住宅に対しては対応策を発表していますが、現在では製造時期よりも10年以上経過しているため、メーカーの対応や補償は望めません。
また、パミールだけではなく、同時期に販売されていた他のスレート屋根材にも問題を抱えた製品がありますので、注意が必要です。セキスイのかわらUやクボタのコロニアルNEOなどが代表的です。

パミールのメンテナンス方法
パミールの厄介なところは、「塗装メンテナンス」ができないという点です。屋根材自体の劣化によって表層が剥がれてしまうため、たとえ上から塗装を行っても、塗膜ごと剥がれてしまうのです。いい加減な業者や無知な業者の中には、屋根材がパミールであってもお構いなしに塗装してしまう業者もいるようですが、もし塗装メンテナンスを進められても絶対に断ってください。塗装直後はそれなりの見た目になりますが、数年もすれば塗膜ごと剥がれてボロボロになってしまいます。パミールや他のノンアスベスト屋根材が葺かれている場合には、新しい屋根材へのリフォームを行うしか適したメンテナンス方法がないのが現状です。
街の屋根やさんでは、パミールが葺かれた屋根のメンテナンスには屋根カバー工事をおすすめしています。葺き替え工事よりもコストを抑えて工事できるからです。ただし、点検の結果、屋根カバー工事に耐えられない程に屋根の下地や屋根材が傷んでしまっている場合には、葺き替え工事をご提案させていただく場合もございます。

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