建物の塗装におけるケレン作業の重要性と種類について
更新日:2023年07月06日
ケレンとは?
ケレンとは、建築業界において塗装工程の一部であり、清潔にするという意味を持っています。街の外壁塗装やさんでは、ケレンを塗装の仕上がりを変える重要な作業と位置づけています。ケレン作業では、塗装する下地面の汚れや錆を落としたり、細かい傷をわざと作って塗料が密着しやすくする作業を行います。
ケレンを適切に行うことで、塗装の耐久性や仕上がりの品質が向上し、塗料の寿命も延びます。逆に、ケレンが不十分だと下地の密着性が悪くなり、塗料が剥がれやすくなる可能性があります。ケレンは建物の金属部分などで行われることが一般的です。ケレンとは建築や建設業界で使われる言葉であり、歌舞伎の用語である外連とは異なることに注意が必要です。
ケレンの種類
ケレンは、作業の規模に応じて1種~4種に分類されています。それぞれの作業内容は以下の通りです。
第1種ケレン
第1種ケレンはブラスト処理や酸洗浄、剥離剤を使用して、表面の塗膜を剥がしたり、錆を取り除いたりします。大規模な建物に用いられ、一般住宅で用いられることはまずありません。
ブラスト処理は、金属粉を高速・高圧でぶつけて表面から錆を削り取る方法です。この際に使用する金属粉は、対象物の表面の硬度に合わせて選ばれます。また、周囲に飛散する金属粉や錆などがないように、適切な処置が行われます。
酸洗浄(酸洗い)や剥離剤処理は、酸性の薬品や塗料の剥離剤を使用して表面を処理する方法です。これにより、塗膜を剥がしたり、表面を清掃したりすることができます。大きな鉄骨階段などで行われることもあります。
第2種ケレン
第2種ケレンは、電動工具(サンダーやドライバーなど)を使用して表面を研磨する方法です。この方法では、ワイヤーブラシやワイヤカップ、錆落とし用のディスクなどを電動工具の先に取り付け、回転させながら錆や汚れを取り除いていきます。主にボルト締めの折板屋根のボルト部分の錆などを落とすために使用されますが、折板屋根や立平葺き、瓦棒葺きの金属屋根の錆を落とす場合にも利用されます。この方法は比較的効率的に作業を進めることができます。
第3種ケレン
第3種ケレンとは、塗装面の汚れやほこりを取り除くために掃除を行ったり、塗装面に凹凸や傷がある場合には、サンドペーパーやパテなどを使用して修正を行います。また、塗装面に油分や水分が残っている場合には、適切な洗浄を行って表面を清潔にします。
このような手作業による下地処理は、塗料の密着性や耐久性を向上させるために非常に重要です。下地処理が不十分だと、塗料が剥がれたり、劣化が早まったりする可能性があります。そのため、塗装工事の品質を確保するためには、手作業などを中心に行う比較的軽度な下地処理も適切に行う必要があります。
また、第3種ケレンよりもさらに軽微になるケレン作業を第4種ケレンと言います。
記事内に記載されている金額は2023年07月06日時点での費用となります。
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