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東筑摩郡山形村|屋根塗装前の重要作業まとめ!雨どい交換・温水器撤去・棟板金補修
更新日:2025年11月21日
🛠塗装前に“直しておくべき場所”を見極める
屋根塗装というと「色を塗り替える作業」が主役のように感じられますが、実はその前段階にこそ、家を長持ちさせるための大事なポイントが隠れています。
特に山形村のように雪がしっかり積もる地域では、雪の重みで雨どいが曲がったり、強風で棟板金の釘が浮いたりと、屋根まわりにトラブルが集まりやすい傾向があります。
今回ご紹介する現場も、「塗装をする前に直しておきたい部分」がいくつも見つかったケース。
雨どいの歪み、使われていない太陽熱温水器、腐食した棟板金の下地…
こうした問題を先に整えておくことで、塗装の仕上がりも耐久性もグンと上がります。
現場に同行した女性スタッフの目線で、ひとつひとつ丁寧にお話ししていきますね。
工事のきっかけ|🔎雪害と経年劣化が重なった屋根まわり
山形村のお客様から「屋根の色褪せが気になってきた」とご相談をいただいたのが今回のスタートでした。
現地調査に伺うと、まず目に入ったのが雨どいの歪みです。
屋根に積もった雪が一気に滑り落ちた際、その衝撃で中央がグッと押し下げられ、U字型にたるんでしまっていました。
さらに屋根に上がると、棟板金の釘が何本も浮いている状態。
軽く触れただけで“スッ”と抜けてしまい、これは雨漏りにつながる危険なサインです。
念のため小屋裏を確認したところ、棟木に雨染みを発見。
室内にまだ症状は出ていなかったものの、放置すれば確実に雨漏りへ進む状況でした。
そして屋根の端には、壊れて何年も使われていない太陽熱温水器が残っており、その周囲は埃と汚れがたまっていました。
このままでは塗装が十分に行えないため、
「塗装前に3つの修繕工事を先に実施する」
という段取りで工事が進むことになりました。
雪が屋根から滑り落ちる瞬間、想像以上の力が加わります。
この写真の雨どいは、まさにその力に押されて中央がグッと下がり、両端より低い“逆勾配”の状態になっていました。
通常、雨どいは右から左、あるいは左から右へと水が集水器に向けて流れるよう、わずかな角度がつけられています。
しかし逆勾配になると、
雨どい自体は金属製でも、その下を支える吊り金具が曲がってしまうケースが多いため、ただ「雨どいを交換する」だけでなく、
糸を張り、水平と勾配を細かく調整する作業
がとても重要になります。
昔はよく見かけた太陽熱温水器です。
当時は省エネ機器として人気がありましたが、実際には
この現場でも「もう何年も使っていない」とのことで、太陽熱温水器の周囲には枯葉や砂埃が堆積し、基盤も錆びていました。
温水器の下に影になる部分が多く、そこだけ塗装の色が残っている“塗り残し”のような状態になっていたため、撤去は塗装前の必須作業でした。
屋根表面に雨漏りの症状が出ていなくても、小屋裏には意外なサインが残っていることがあります。
この写真のように、棟木の部分がうっすらと黒ずんでおり、これは過去に水分が入り込んだ証拠。
この段階で発見できたのは幸いで、天井にシミが出る前に原因を突き止められました。
雨漏りは「どこから入っているか」によって対応がまったく異なるため、小屋裏の確認は非常に大切です。
棟板金を外してみると、内部のヌキ(角材)が黒く変色し、ところどころ指でほぐれるほど腐食していました。
雨風が吹き込む位置のため、木材が湿気を吸い続けて弱くなったと考えられます。
ヌキが腐っていると、
棟板金交換は、見た目以上に“内部の構造を整える”工程なのです。
それぞれの工事の様子です。
古い雨どいを外すときは、ただ外すだけではなく、吊り金具の位置や曲がり具合をひとつずつ確認します。
雪害で押し下げられた部分は、金具ごと交換する必要があります。
撤去後は、屋根から落ちた砂埃や落ち葉がたまっていることが多いため、そのまま新しい雨どいを取り付ける前に清掃を行います。
見えない部分だからこそ、細かい配慮が仕上がりに影響します。
新しい雨どいを取り付けた後は、必ず
① 勾配の確認
② 水を流してテスト
この2つをセットで行います。
写真⑥のように、勾配が整っていれば水がスムーズに集水器へ流れ、溢れや停滞が起きません。
この現場では雪害ということで、火災保険が適用され、お客様も大変安心されたご様子でした。
太陽熱温水器は大型で重量があるため、安全性を最優先に撤去を進めます。
屋根材を傷めないよう、脚の部分を養生しながら慎重に取り外します。
長年の汚れがこびりついている場合は、部品が固着していることもありますが、経験豊富なスタッフが手際よく対応します。
屋根から下ろした温水器は、写真⑧のように細かく解体して搬出します。
ステンレス部分・配管部分・断熱材部分に分け、適切に処分。
「処分はどうしたらいいの?」と不安に思う方が多いのですが、弊社で責任を持って対応しますのでご安心ください。
温水器を撤去した直後の屋根は、周囲と色が違って見えることが多いです。
ここには長年日光が当たらず、塗装もされていなかったため、屋根本来の色が残っています。
今回の塗装でしっかりと統一され、見た目も美しく改善されます。
棟板金を外すと、中の角材(ヌキ)の傷み具合がよくわかります。
この現場では、穴が空いている箇所もあり、強風で飛散してもおかしくない状態でした。
棟板金は屋根の“てっぺん”を守る重要な部位。
ここが弱っていると雨漏り・強風被害のどちらも起きやすくなるため、早めの対処が必要です。
木製のヌキは湿気に弱いのに対し、樹脂製のヌキは
-
腐食しない
-
水を吸わない
-
長寿命
というメリットがあります。
また棟板金を固定するビスも、サビにくいステンレス+パッキン付きのものへ変更し、雨水の侵入を防ぎます。
この組み合わせで、棟部分の耐風性が格段に向上します。
塗装工事の前に、雨どい・温水器・棟板金などの不具合を整えておくことで、
特に雪害や経年劣化が進みやすい山形村では、塗装前の“準備工事”を丁寧に行うことが欠かせません。
今回のように、下地をしっかり整えてから塗装に進むことで、安心して長く住める住まいに近づきます。
🙋♂️お客様の声
屋根の色褪せが気になって塗装をお願いしたのですが、調査の時に雨どいの歪みや棟板金の問題まで見つけていただき、お願いして本当に良かったと思いました。
太陽熱温水器もずっと気になっていたので、撤去してもらえてスッキリしました。
棟板金の下地が腐っていたと聞いて驚きましたが、塗装前にしっかり直していただけたので安心です。
丁寧に説明していただき、家がきれいになるのが今から楽しみです。
👷♀️担当者よりひとこと
山形村は雪が多く、屋根まわりのトラブルが起きやすい地域です。
今回の現場でも雨どいの歪みや棟板金の腐食など、塗装前に整えておきたい部分が多く見つかりました。
塗装工事を長持ちさせるためには、こうした“見えない部分”をどれだけ丁寧に対処できるかがとても重要です。
これから塗装工程に進みますが、引き続き責任を持ってきれいに仕上げていきますのでご安心ください。
地域コラム|⛰山形村の気候と屋根メンテナンスの関係
東筑摩郡山形村は標高が高く、冬は冷え込みが厳しいことで知られています。
積雪量も多く、屋根に雪が一気に落ちる“雪滑り”によって雨どいが破損するケースが後を絶ちません。
また強風の日も多く、棟板金の釘浮き・飛散トラブルが起こりやすい地域でもあります。
さらに、朝晩の気温差が大きいため結露が発生し、木材が湿気を含んで腐食しやすい環境でもあります。
山形村で屋根工事を検討する際は、
屋根の色褪せ・雨どいのゆがみ・強風後の釘浮きなど、
気になる症状は早めの点検が大切です。
東筑摩郡山形村の屋根工事・塗装工事なら、地域密着の
街の屋根やさん松本諏訪平店に安心してお任せください
地域密着27年。
外装劣化診断士・2級建築士・施工管理技士が在籍する
**「街の屋根やさん松本諏訪平店(イトウ住建)」**にお任せください。
「屋根の不安」を「安心」に変えるお手伝いをいたします
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