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茨城町で震災時に崩れたまま放置されていた棟瓦を強化耐震棟で修繕
茨城町 屋根材(瓦)
【工事のきっかけ】
建物の新しいオーナー様より、棟の修繕についてお問い合わせいただきました。
お住まいは、東日本大震災後しばらく空き家となっていたため、棟が崩れてブルーシートが被されたままとのことです。
無料調査を行い、地震に強い強化耐震棟による修繕をご提案し、施工する運びとなりました。
※2023年9月14日更新
基本情報
- 施工内容:屋根材(瓦)
- 施工期間:2日間
- 築年数:30年以上
- 使用材料:七寸丸棟瓦・平瓦・なんばん漆喰・改質アスファルトルーフィング・強化棟金具・樹脂垂木・ステンレスビス
茨城町のみなさん、こんにちは。街の屋根やさん水戸店です。
今回ご紹介する工事は、強化耐震棟を採用した棟瓦の修繕です。
最近では、従来の台土を用いて熨斗瓦を積み上げた棟ではなく、強化耐震棟を採用されるお住まいが増えてきています。
ところで、この強化耐震棟とは、いったいどのような棟なのでしょうか?
そこで、強化耐震棟の解説に重点をおきながら、施工の様子をお届けします。屋根リフォームの参考資料としてご活用ください♪( ´θ`)ノ
東日本大震災で崩れたままになっていた、瓦屋根の修繕のご依頼を受けました。
新しいオーナー様によると、震災後にしばらく空き家になっていたため、棟が崩れたままとのことです。
あれから12年・・・当時応急処置としてかけられたブルーシートのままです。しかし、ブルーシートは紫外線により劣化するため、さすがにボロボロになっていました><
それでは、強化耐震棟の施工手順をみていきましょう。
はじめに、棟瓦を解体します。当日は、朝の8時から3名の瓦職人が入ってきて作業を開始しました。
棟の解体作業は、土埃が飛散しないように、手作業で静かに行います。
屋根の作業は、技術だけでなく、気遣いも大切なんですよ〜
棟瓦を撤去すると、フレコンバックが限界まで膨らんで、溢れんばかりの量になりました。棟の長さでいうと13.1m分です!
下から見ると気付かないものの、こんなに沢山の材料が屋根に載っているんですね(°_°)
せっかく棟を撤去したので、棟下地に新しい防水紙(改質アスファルトルーフィング)を敷設します。
棟は雨漏りにつながりやすい部分で、かつ経年ということもあり、念には念を入れました(๑>◡<๑)
ここで、強化耐震棟に使用する材料を紹介します。
上から、七寸丸の棟瓦・棟の土台に使用するなんばん漆喰・強化棟金具・割れていた瓦の交換に使用する平瓦になります。
今までの棟は、葺き土を土台とした棟でした。今日普及が進んでいる強化耐震棟は、強化棟金具と樹脂垂木(じゅしたるき)をベースに棟の土台を作ります。
垂木も、従来の木製でなく樹脂製のため、浸入してきた雨水により腐ることがないんですよ〜
強化耐震棟は、シリコン入りのなんばん漆喰で強化棟金具と樹脂垂木を包むように形成して、一体化させます。
なんばん漆喰は、従来の漆喰より、防水性・耐久性に優れているんですよ٩( ‘ω’ )و
なお、なんばん漆喰には黒色もあります。
落ち着いた雰囲気の棟がお好みの際は、お気軽にお申し出くださいね。
おしまいに、七寸丸瓦を設置し、パッキン付きのステンレスビス2本で固定すると完成です。
ビス穴からの雨水浸入を防ぐパッキンと錆びないステンレスビスと、材料にもこだわっています。
強化棟金具+樹脂垂木+なんばん漆喰+ステンレスビスの最強の組み合わせにより、もう地震や強風時にもビクともしません!
以前は、高く積んだ棟が好まれていましたが、震災後は低くする傾向にあります。
棟を低くする場合は、今回のような強化棟金具を使用した七寸丸一本伏せが人気です。
もちろん、棟を高くしたいお客様にもご対応していますよ〜。棟を積む場合は、鉄筋を入れた棟積みをおすすめしています。
また棟は瓦屋根の弱点箇所で、かつ定期的なメンテナンスが必要な部分です。屋根のリフォーム時に、棟の耐震性についてもご検討してみてはいかがでしょうか。
今回は、強化耐震棟を採用した棟瓦の修繕についてお話ししました。
屋根の棟には、従来の土ではなく、強化棟金具となんばん漆喰を組み合わせた強化耐震棟があることがわかりましたね。
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