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水戸市の平屋住宅で既に廃盤になったセメント瓦屋根の葺き替え相談
更新日:2023年6月15日
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。
本日は、水戸市で行ったセメント瓦屋根の調査の模様をお届けいたします。
セメントと川砂を混ぜて作られたセメント瓦は、一般的に耐久性や耐火性に優れていると言われています。
高度成長期(1970年~1980年代)に広く普及しましたが、軽量の屋根材が好まれるようになると需要が落ち込み、現在はほとんどが廃盤となっています。
ご依頼主様とは以前雨漏りなどの修理を行ったご縁があり、今回は所有されている複数の貸家の屋根調査を任せていだたきました(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
平屋住宅の貸家はそれぞれ築35年~40年が経過しています。
今のところ雨漏りのような症状は出ていないそうですが、今年は梅雨期に台風の接近数が例年よりも多いという見通しもあることから、早めに補修を行った方がよいとのご判断でした。
粘土を主成分とした和瓦とは異なり、コンクリートを成型して着色されたセメント瓦は、定期的に塗装を行い、防水性を保つ必要があります。
10年ごとのメンテナンスで、大体30年~40年は使用できるようになります。
屋根の勾配は4寸(21.8°)
表面がざらつき白っぽく変色
屋根の傾斜は4寸(21.8°)なので、最も普及している並勾配です。
水捌けもよい角度なのですが、表面に塗られた塗膜が剥がれて、屋根全体がざらざらとした手触りで白っぽく変色しています。
防水機能が失われるとじわじわと水が浸透して、セメントの成分であるカルシウムを溶かすため変色が起こり、ざらつきも発生してくるのです(>_<。)
常に水分を含んだ状態になると、コケやカビも繁殖します。
硬くしなりがないゆえに衝撃に弱い面を持つセメント瓦ですが、大きく破損した箇所はないものの、所々に入った細かな亀裂が気になりますね..ρ(。 。、 )
貸家の1棟に棟瓦の歪みを発見しました。
反対側を見ても、同様に緩く波打ったように歪んでいます。
歪みの原因として考えられるのは、地震や強風などの大きな力が加わった影響もありますが、
瓦を接着して固定する漆喰に問題が起こっている場合が大半でしょう。
屋根漆喰の寿命は15年~20年ほどです。
屋根材に定期的な塗装が必要なように、漆喰も劣化に対するメンテナンスが必須です。
塗装と漆喰の補修といった、二重の手入れが欠かせないのがセメント瓦なんです
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調査の結果、4棟の貸家の屋根にメンテナンスが必要だと判断しました。
瓦を捲って防水紙(ルーフィング)の状態も確認したかったのですが、1枚ずつ打ち込まれた釘を外す際に、脆くなったセメント瓦が破損する危険性があり断念…!
40年近く前の防水紙の耐久性はあまりよくなかったため、寿命は長くても20年程度でしょう。
劣化が進行して破れている箇所もあるかもしれませんので、全面的な張り替えが必要です。
築年数と屋根材の状態、そして防水紙の交換の必要性を考えると、今回は葺き替えが最善策だと思います。
屋根葺き替えが必要な理由
①セメント瓦自体の耐久性が落ち、塗装では回復しない可能性が高い
②現在生産されていないため、ひび割れを起こした瓦の代替品を用意するのは困難
③室内への雨漏りは確認できなくても、防水紙や下地が傷んでいる場合がある
元々葺き替えを考慮されていたお客様には、重量のあるセメント瓦から軽量のガルバリウム鋼板製の屋根に替えるご提案をさせていただきました。
耐久性を鑑みると、現在の屋根よりも軽くすることが大切です。屋根が重いと建物の重心が高くなり、地震の際の揺れも大きくなるからです。
風にも強い作りとなるため、ご依頼主様が心配されていた台風にも備えは万全となりますね٩(ˊᗜˋ*)و
セメント瓦が全国的に普及したころから35年~40年以上経ち、耐用年数を超えた住宅も多くなってきました。
近年の屋根は変動する自然環境や災害を想定して改良され、その中でも防災性に優れた高耐久な金属屋根はシェア率が高くなっています。
現在は大部分が廃盤となってしまったセメント瓦のメンテナンスをご検討中の方は、屋根を新調する
葺き替えも選択肢の一つとしてお考えになってはいかがでしょうか。
街の屋根やさん水戸店では、セメント瓦を始め様々な屋根に精通したスタッフで調査を行っています。
本格的な台風シーズンを迎える前に、当店の無料診断をぜひご活用ください
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