神戸市灘区 勾配天井のお住まい、夏の暑さを軽減したいとお問い合わせがありました。
更新日：2021年5月25日
神戸市灘区 勾配天井のお住まい、夏の暑さを軽減したいとお問い合わせがありました。
お客様のお住まいを調査に伺った様子を本日の現場ブログではご紹介いたします。
こんにちは。街の屋根やさん神戸店の
松本 和也です。
段々と夏の日差しに近づいてきて、
とても暑い日が続いております。
この季節から、屋根の上は
もうすでに灼熱の状態です！
汗をかきながら今日も職人がしっかりと工事を完成させています。
今回の現場ブログは、
その『暑さ』に関するお問い合わせです。
ご覧のようにとてもおしゃれな屋根形状のお住まいです。
頂点に向かって何面もの屋根が葺かれた屋根です。
この屋根の下はリビングとなっており、
天井は勾配天井、
すなわち、屋根に沿って傾斜が付いている天井です。
通常の屋根裏のように、
十分な屋根裏の換気が取れない、空気の層を確保し居室に熱を伝えづらくできない造りになっています。
その分リビングの天井が高く取れるので、
リビングの解放感はすごく感じられる造りです。
この熱に悩まされていたお客様のお住まいへ調査に伺わせていただきました。
脚立を使い屋根に上っていきます。
屋根の勾配も急で、
6寸以上はあるかと思います。
この屋根に熱を和らげるため、
何ができるか、
しっかりと調査していきます。
ちなみにリビング側で、新たに天井を作る、
ということは不可能な状態です。
コストと、天井を下げれる高さも限界があり、
その提案はできない状態でした。
現状、屋根材は
化粧スレート屋根材。
一般的に、カラーベスト、コロニアル
と呼ばれるセメント基材の5mmほどの厚みの屋根材です。
この屋根材は、近年はコスト面でスタンダードに使われている屋根材です。
もちろん屋根として、雨水からしっかりとお住まいを守ってくれる屋根材なのですが、
断熱、遮熱に関しては実は能力値が低い屋根材です。
そのため、
屋根材の熱がダイレクトにリビング天井内に伝わり、
リビングの空気を温めている状態です。
採光の為、トップライト(天窓)もついており、
太陽光が入ってくる状態です。
この天窓も今は必要ないとのことですので、
極力、熱が発生しやすい部位は、
解消していくことが必要となります。
遮熱塗料をお客様から聞かれましたが、
長期的な遮熱塗料の耐用年数と
経年劣化のスピードを加味して、
今回のお住まいには胸を張って
お勧めできない環境でした。
屋根の頂点には、
屋根と天井の間のちょっとした隙間の空気を排出するために、
換気口が付いています。
しかし、
換気する空気の量も少ないため、
どうしても熱はリビングまで入り込んでしまいます。
お客様のご要望をお聞きし、
この既存の屋根材の上に、
新しく屋根を作る提案をさせていただきました。
断熱材が裏に張り付けてある、
スーパーガルテクトという屋根材を使うのですが、
それだけでは、そこまでの断熱効果は期待できないと思い、
この屋根の上に通気層を一層造り、
そのスペースに断熱材を入れ込み、
屋根自体の厚みを、
しっかりととるという提案をさせていただきました！
お客様にも納得していただき、
工事を着工する運びとなりました。
新しくしっかりと屋根を作り上げていきます！
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