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大垣市で経年劣化により剥離した漆喰の点検
更新日:2023年2月21日
今回は大垣市で瓦屋根の点検を行ってきました。屋根には陶器瓦が葺かれていました。瓦自体はメンテナンスは基本的には必要ありませんが、屋根の頂上にある棟という部位の下に詰めてある漆喰のメンテナンスは必要になってきます。目安は10~15年です。漆喰に剥離等があると中には土が入っているので水を吸いこみ最悪の場合雨漏りにも繋がる可能性があります。
屋根の頂上には棟という部分があります。瓦屋根の場合はその棟瓦の下に漆喰が使われており今回はそこを点検しました。
漆喰は棟の下に詰めてあるものです。漆喰をメンテナンスする際に気を付けなければいけない事は古い漆喰は撤去してから新しい漆喰を詰めていくという事です。古い漆喰の上から施工してしまうとせっかく綺麗に施工した漆喰も古い物が剥がれてきてしまうと一緒に剥がれてしまう可能性があります。また、漆喰はたくさん詰めてあれば良いという訳でもなく詰め過ぎた事によって雨水の抜け道が無くなり雨漏りに繋がってきてしまう可能性があります。
瓦に白い線みたいなものが付いてしまっていたら漆喰が雨水と一緒に流れてしまっている状態です。また、漆喰の中に水が侵入してしまうとこの様に表面に黒くシミが出きてしまいます。
経年の劣化や雨水の侵入により、漆喰の表面に剥離が発生してしまっていました。漆喰の剥離はここからどんどんひどくなってしまいます。放置する事によって中の土が露出してしまいそこから水を吸ってしまう可能性があり雨水と一緒に土が流れてしまうと棟瓦のズレや歪みも繋がってくる可能性があります。
また、鬼瓦の周りにも漆喰が塗られています。今は漆喰ではなくコーキングで巻いていく事が主流です。
点検をした際に重ね塗りが発覚しました。重ね塗りをした事により雨風の影響を受けやすくこちらの家では工事後7年程この様な状態となっていました。重ね塗りはメリットは手間が省けるくらいしかありません。あと、殆どはデメリットとも言えます。なので、漆喰工事を行う際は必ず古い漆喰は撤去していきましょう。
今回は漆喰工事の緊急性は低いですが、劣化が進む前に補修をおすすめはしました。
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