台風被害を受けた築約３５年のコロニアル屋根

屋根のコロニアルには、割れている所が数カ所ありました。
屋根の色褪せが見られ、元々屋根塗膜の劣化で強度が下がっていたと考えられ、そこに台風の強い力が加わって割れが起きてしまったのでしょう。
このままでは破片が落下してケガをしたり、雨漏りに繋がる事も考えられる為、割れた箇所のコロニアルを新しい物に差し替える工事をご提案しました。

割れたコロニアル差し替え工事

まずは台風で割れたコロニアルを新しいコロニアルに差し替えます。

部分的にコロニアルを撤去する際は、「スレーターズリッパー」という専用の工具を使用します。
かっこいい名前ですが、撤去したいコロニアルの下にスレーターズリッパーを差し込み、頭を釘に引っ掛けて引き抜く…という意外と原始的な工具です。

差し替えた新しいコロニアルは釘止めできない為、シリコンシーリングを塗って固定させました。
差し替えには同じ色のコロニアルを使用し、悪目立ちしないように仕上げました。
あまり普及していない屋根材、生産終了になった屋根材は、材料を入手するのが難しい事がありますが、コロニアルは非常に普及している屋根材である為、「差し替えの際に同じ商品がない」という事はほぼありません。
▶屋根材に廃盤・生産終了品などが使われている屋根のメンテナンスはどうすべき?

差し替え工事は部分的な補修にはなりますが、次の工事まで雨漏りを予防する為に有効的です。
割れた箇所を放っておくと、雨漏りや屋根材の落下などの二次被害にも繋がる為、早めに補修しておきましょう。
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棟板金の貫板交換工事

棟板金が浮いていた為、棟板金の下地材である貫板を交換した上、釘からビスに打ち替えを行います。
まず既存の棟板金を仮撤去すると、変色した貫板が現れました。

棟板金は貫板に釘（またはビス）を打ち付けて固定している為、貫板が劣化して木が痩せると、釘を留める力が弱くなってしまいます。
貫板を撤去した後、周辺に落ちた細かい木くずやゴミも綺麗に清掃しておきます。
棟板金自体に折れや曲がりはなかったので、今回は貫板のみを交換して、棟板金は再利用します。

サイズに合わせてカットした新しい貫板を取り付けました。
交換前の貫板と比べると、色も全く違いますよね。
仮撤去した棟板金を元の位置に戻します。

棟板金の復旧工事が完了しました！
貫板を交換した上、釘からビスに棟板金を固定し直した事で、棟板金がしっかり屋根に固定されるようになり、強風にも耐えられる強い棟に復活しました。
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