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摂津市 瓦屋根を長持ちさせるコツは漆喰のメンテナンスです
更新日:2021年6月3日
自宅の屋根から固くて白い破片がゴロゴロと落ちてきたら心配ですよね。
今回お問い合わせがありました摂津市のお住まいへ、瓦屋根の専門職人が無料点検(屋根の健康診断ともいえますね!)にうかがいました。
瓦屋根の頂上には、屋根面どうしが合わさった棟(むね)があります。
こちらの棟には写真のように瓦が複数段積まれてありますが、その下に白く見える部分が「漆喰」です。
漆喰とは、焼いた石灰石に水を加えた消石灰に糊(のり)やスサなどのつなぎ材を練り合わせた建材をさします。
漆喰は日本の瓦屋根特有の建材で、昔からの瓦屋根伝統工法には必須です。白く均一に漆喰が塗られている瓦屋根は荘厳で美しい屋根に見えますね。瓦屋根に漆喰が使用されるのはもちろん見栄えもあるのですが、さらに瓦屋根の下に敷かれている下地材を守るという重要な役割があります。こちらの瓦屋根のような昔ながらの瓦屋根の下には、葺き土という粘土質の土が敷かれており、この葺き土が何度も濡れて劣化すると棟が崩れる原因になります。そのため極力雨水が下地の葺き土を濡らさないよう、漆喰を詰めることで隙間を埋める作業が瓦屋根づくりにおいて最も重要な作業のひとつといえるのです。
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瓦屋根では様々な箇所に詰められますが、積まれた棟瓦と屋根面の瓦との隙間を埋めるように詰めるこの漆喰を「面戸漆喰」とよびます。
一見、普通に漆喰が詰められているように見えますが、実はこの漆喰の詰める量の加減はかなりの重要で、瓦屋根職人の腕の見せどころでもあるのです。たとえばこちらの棟には、のし瓦とよばれる短冊形の瓦が3段積まれています。この場合、面戸漆喰はこの2段目ののし瓦の端部より必ず内側に詰めなければなりません。もし2段目ののし瓦より漆喰部分が盛り上がってしまうと、のし瓦の継ぎ目から内側に雨水が入り込む可能性が出てきます。無駄に漆喰が濡れる機会が増えると、漆喰の経年劣化が早まり、ヒビ割れた隙間から侵入した雨水が葺き土を濡らしてしまいます。
こちらの面戸部分を点検していくと、このように漆喰に穴が開いている箇所がたくさんありました。
これも漆喰の経年劣化で、もちろんこの穴からも雨水が入ってきてしまいます。ここから雨が入り込むと、瓦屋根の外に抜ける場所がなく、そのまま棟の下地や屋根内部に雨水が浸入してしまいます。
瓦屋根の棟の端に厄除けや装飾を目的として設置する瓦を「鬼瓦」とよびます。
この鬼瓦のまわり(鬼廻りといいます)の漆喰も重要な役割があります。
天候の影響を受けながらも日々お住まいを守ってくれている屋根の中でも、頂上の棟は最も雨風の影響を受ける部分です。その棟の先端部分である鬼廻りは、さらに横から吹き付ける雨風の影響を多く受ける場所のため、ここを守る漆喰は劣化しやすいため定期的に詰め直す必要があります。
今回摂津市でおこないました瓦屋根点検では、以下の劣化が特に深刻でした。
・面戸漆喰の経年劣化
・鬼廻りの漆喰剥がれ
漆喰を詰め直す工事は、日本瓦屋根特有のメンテナンスです。他の屋根材に比べて、陶器瓦自体にはかなりの耐久性があります。
ただこの瓦の隙間を埋める漆喰は、およそ15年ほどで劣化しヒビが入ったり剥がれてポロポロと落下したりします。
瓦の下の屋根下地を守るためにも、この漆喰の定期メンテナンスは必ず必要になってきます。環境にもよりますが、10年程度で詰め直しのメンテナンスしておくのが好ましいです。
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瓦屋根の漆喰劣化は、普段生活していても目につきにくいですし、メンテナンスが必要かどうかよくわからないですよね。
ただこの漆喰劣化、放置すると屋根とその下地全体が劣化し、劣化した場所が雨水の侵入口となります。
浸入した雨水は、屋根裏にまわってお住まいの内部を腐食させたり、居室内への雨漏りの原因ともなり得ます。
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