今回お声掛けいただいた集合住宅様の屋根には、屋根ドーマという換気用の天窓があるのですが、屋根ドーマと屋根の接合部の金物や谷板金が劣化してしまったことで隙間が出来てしまい、その隙間に鳥の巣が出来てしまっているようでした。隙間から風雨が入り込むと、屋根下地の劣化も進みやすくなってしまいますし、最終的には雨漏りに繋がってしまいます。屋根瓦自体も劣化が進んでいたので、まずは現場調査をさせていただきました。

早速現場調査したところ、谷板金が浮いてしまっていたため、だいぶ大きめの隙間ができてしまっていました。さらにその隙間からは、枯草や動物の毛のようなものが飛び出していて、鳥獣の巣になってしまっているようでした。これをこのままにしておいてしまうと、表面だけではなく、屋根の内部まで劣化や腐朽が進んでしまい、家全体に腐朽がすすむと倒壊の恐れもできてしまいます。

そこで、鳥獣の巣を完全に取り除き、谷板金を交換するだけでなく、ドーマの接合部もきれいに取り換え、屋根全体の隙間を完全にふさぐことにしました。

谷板金を全てはがして、鳥獣の巣になっているようなものも全て取り除いてみると、一部木材は劣化しているようにも見えましたが、腐敗はしておらず、防水シートも状態がよかったので、板金を取り換えるだけの工事で済みそうでした。瓦と瓦の接合部の隙間になっている谷のようになっているところに新品の谷板金を隙間なく施工しました。

屋根面との接合部には、厚めにシリコンコーキングを充填したので、雨が侵入する心配もありません。壁面との接合部についても板金で隙間をしっかりとふさぎました。丁寧に施工してたので、雨や湿気によって屋根や構造体が劣化する恐れもなくなり、安心していただけると思います。

また谷板金だけではなく、ドーマの接合部の板金も劣化がひどいものは一部交換し、瓦の隙間や亀裂にも、強力なコーキング剤で隙間を埋めました。屋根面を全て修繕すればとてつもない金額になったと思いますが、部分的な修理でも安心安全な修理が可能なのです。

お客様の声

鳥の巣なんかが屋根に出来てしまったら、もう屋根全体を修繕工事しなくてはいけないだろう、どれだけお金がかかるんだろうと思っていました。しかし、プロの業者さんに調査してもらうことで、内部構造はきれいなまま残っていて、十分機能を果たしてくれていることが分かっただけでも大変安心しました。

劣化が進んでいる部分の部品を新しく取り換えたり、接合部の保護の為の施工をするだけで、これまで以上に安心な構造にしてもらえたことにとても感謝しています。大手に相談せずにプロの業者にお任せしてよかったです。丁寧に施工して下さり本当にありがとうございました。