水戸市のベランダ防水はカチオンポリマーセメントでの下地調整工程
更新日：2022年11月7日
ベランダのメンテナンスから10年で始まった雨漏りに、お客様はまず竣工したハウスメーカーさんに見積りを依頼されたそうです。
しかし予想以上に高額だったため、当店に相談を寄せてくださいました。
現場調査の記事➤水戸市でベランダからの雨漏り！幕板の継ぎ目不良も起因の一つ
お客様のご希望はベランダの防水工事です。
今回はウレタン塗膜防水をベランダ床に施工し、緩衝する不具合箇所も同時にメンテナンスを行うことにしました٩(ˊᗜˋ*)و
液体状のウレタン防水材を塗り重ねて厚みを作り、水を通さない防水層を形成する工法を、ウレタン塗膜防水と言います。
高い密着力があり継ぎ目なく施工できるため、あらゆる面での防水工事が可能です。
水戸市の現場は「密着工法」を用いますが、他に「絶縁（通気緩衝）工法」があり、施工箇所や既存の下地の状態により、最適な工事方法を選んでいます。
高い密着力があり継ぎ目なく施工できるため、あらゆる面での防水工事が可能です。
水戸市の現場は「密着工法」を用いますが、他に「絶縁（通気緩衝）工法」があり、施工箇所や既存の下地の状態により、最適な工事方法を選んでいます。
防水工事はまず洗浄作業から始まります。
高圧洗浄機を使用して、泥や埃といった汚れを隅々まで綺麗に除去します。
せっかく業務用の高圧洗浄機を持ち込んだので、少々気になっていた門扉に繋がる石階段も洗浄しておきました(˶ᵔᵕᵔ˶)
初日はこれで終了です。
1時間足らずの作業でしたが、洗浄した後は十分に乾燥させることが大切！
ことを焦らず進めて行くのが、ベランダの防水工事なのです。
十分に乾燥時間を設けた翌日は秋晴れとなり、作業日和となりました。
エアコンの室外機は撤去はせず、その場で持ち上げて固定しスタンバイ完了！
準備が整ったところで、これから下地の調整作業に入ります。
前日に行った床面洗浄も下地調整の一つですが、今日はカチオンポリマーセメントを使用します。
菊水化学工業さんのアンダーテックスSは、防水処理が必要な床や屋上に用いられる下地調整材で、高い防水性と付着強度に優れ、ウレタン防水の下地調整としては最適な材料です。
目分量ではなく、秤に載せて正確な量で混錬するのが当店の職人(,,ò᎑ó,,)✧
溶剤製品を取り扱う場合は、メーカーさんの指示通りの分量で混和液に粉体を加え、素材の特性が最大限発揮できる粘度に調整します。
幾度もの現場をともにした秤も相当年季が入っていますね。
前日に高圧洗浄を施した床面に、カチオンポリマーセメントで新しい下地を形成していきます。
カチオンポリマーセメントを塗布
不陸をなくし床面を均等に塗布
現場調査時に不具合が見つかった手すりの下の幕板（横方向に取り付けた幅広の板状のもの）です。
爪折れと劣化によるコーキングの剥離でジョイントが外れた箇所が、漏水原因の一つと判明しています。
こちらのお宅は築20年が経過しているので、残念ながら同様のパーツは廃盤となり入手できません。
お施主様にご了承を得た上で、新たにビス留めで固定し破損部分を補修しました。
ウレタン塗膜防水の密着工法の基本手順です。
「作業⇒乾燥⇒作業⇒乾燥……」を繰り返す工程がよくお分かりになると思います。
ベランダのみの工事は、今回を例に取ると半日（洗浄）⇒翌日半日（下地形成）⇒翌々日半日といった作業になることが大半で、けっこう大変なんですよ(@_@٥)
一般的なベランダは8㎡～12㎡で、それほど広さはありませんが意外と日数がかかってしまい、㎡数を考えても割高になることがあるんです。
不具合が出てからではベランダの単体工事になりますので、その前に外壁塗装や住宅のメンテナンスと同時に行う方が効率的かもしれませんね。
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