更新日:2017年10月20日
横浜市旭区で棟板金の飛散・落下でお問い合わせを頂きました。敷地内に板金が落ちていたようですが、初めは屋根の構造も分からず、自宅の物ではないと思っていたようです。
しかし遠くから確認すると一部木材が見え他の板金と同じ色とのことで、事態の深刻さを把握されたようです。
早速点検を行います。屋根形状は寄棟と呼ばれる、切妻屋根に次いで多い形です。4方向の屋根で成り立ち、雨水や日射の影響を和らげることが出来る為、耐久性においても優秀な形状です。
風に対しての耐久性には優れていますが、今回棟板金が飛散してしまった原因は、①経年劣化、②強風に煽られた事が考えられます。
もともと棟板金は下地木材を取りつけ、その木材を覆うように板金を釘で固定しています。築年数が経過するごとに釘は錆び、浮いて外れやすくなってしまいます。
そのタイミングで風に煽られると飛散してしまい、近隣への被害(壁にぶつかった・車に当たった等)にも繋がってしまいます。
棟板金が飛散したことによってすぐに雨漏りを起こすことは少ないのですが、今回は少し違いました。
貫板の中間部分に4本の釘が刺さっていました。この釘が何のためにあるのかが分かりませんが、防水紙を突き破って下地に固定されていることで、この釘穴から雨が浸入することが考えられます。
棟板金と共に屋根全体点検を行います。板金やアンテナ脚(屋根馬)の錆によってスレートが赤褐色に変色しています。
棟板金交換と屋根塗装を同時に行うメリット
スレート自体はセメントが主材料の為、錆びることはありませんが、雨水で流れる汚れではない為美観を大きく損ねてしまいます。
塗膜の劣化によって屋根材が錆びまで吸い込みやすくなってしまっていますので、屋根塗装を同時に施工する事で全体的なメンテナンスが出来ます。
また棟板金交換後に塗装をすることで、棟板金表面の保護にも繋がり錆の発生を抑えることが可能です。
足場やメッシュシートは施工をするたびに必要になってしまいますので、まとめて行う事でコストも抑えられます。
雨漏りを起こす可能性がありますので、棟板金交換工事を早急に行っていきましょう。通常腐食や耐久性の観点から、貫板と棟板金をまとめて交換していきます。
既存木材を撤去し清掃後、防水紙の破れ等を確認し雨漏りを起こしそうな箇所を補修します。その後に新規の貫板木材・棟板金を取りつけます。
貫板と棟板金共に、今回はステンレス製のビスで固定し、錆びによる腐食やもらい錆の発生を抑えます。
引き続き屋根塗装をする際には新しい板金ですが、ペーパー掛けで目粗しをし塗料の密着性を高めます。
天候が回復次第、塗装工事を行い屋根全体メンテナンスを進めていきたいと思います。また足場仮設に伴い、屋根だけでなく外壁の塗装メンテナンスを検討している方もお気軽にご相談くださいませ。
記事内に記載されている金額は2017年10月20日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。