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水戸市の平屋住宅は軒天修理前に瓦屋根の葺き直しが必要
更新日:2022年6月3日
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。
本日は、軒天調査と修理のご依頼をいただいた水戸市の現場からのご報告です。
「軒天(のきてん)」とは軒先の裏側の天井部分を指します。
軒下・軒裏・軒裏天井とも呼ばれている場所です。
水戸市の平屋は築40年ほどの賃貸住宅です。
当初は居住者様自身が補修を試みましたが、屋根の裏側にあたる軒天は思った以上に高さがあって断念。
オーナー様に状況をお伝えするとすぐ当店に連絡があり、今回調査を行うこととなりました。
軒天を真下から見上げたところ…大きな穴が空いていました(゚ロ゚;;)
木製の軒天が完全に剥がれ落ち、奥に屋根の下地であるバラ板がはっきり見えています。
ベニヤ板や合板といった木材系の軒天は、軽量で加工がしやすい一方で経年劣化が早く、適切なメンテナンスを施さないと、表層からささくれ立ち剥がれ落ちてしまいます。
耐久性や耐火性が低いため、現在ではあまり使われていません。
居住者様いわく、軒天の穴はずいぶん前から空いていたようです。
それでもさほど気にせず放っておいたところ、少しずつ板が破損して気がついたらこのような状態に…!
露出して黒ずんだバラ板は、水分を吸って湿った状態が長く続き、一部に腐食も見られます。
しかしよほどの豪雨や強風でない限り、雨水が直接軒天に吹きつけることはありません。
【軒天が破損する理由】
理由①屋根のどこかに不具合が生じ、侵入した雨水が軒にたどり着き軒天を傷める
理由②雨樋の詰まりや勾配不良でオーバーフローを起こした雨水が、軒天まで回り込む
理由③横殴りの風により、鼻隠しや破風に溜まった雨水が軒天に伝わる
現状を鑑みると、理由①屋根の不具合の可能性が非常に高い!
オーナー様にご了承をいただき、今度は屋根の状態を確認しました。
築40年が経過したセメント瓦屋根は、一面黒カビに覆われています。
オーナー様によると、過去に一度塗装を行ったことがあるかもしれない…とのお話ですが、ほとんど修繕等はされていないご様子。
衝撃に弱い屋根材なので、慎重に軒天の真上の瓦を数枚を取り外してみました。
セメント瓦を取り外し内部を確認
屋根材を持ち上げ中の防水シートを確認
予想通りというべきでしょうか…
屋根材のすぐ下に敷かれているはずの防水シートは乾燥し切ってボロボロになっていました( ;ㅿ; )
瓦を外しただけでは見えないはずのバラ板も、なんの防水対策も施されずむき出しになっています。
屋根下から
「野地板(今回はバラ板)→防水シート→屋根材」といった構造になっています。
雨漏りを引き起こす最大の原因は、
防水シートの破損によるものです。
もちろん家屋を守る屋根材にも雨水を防ぐ効果はありますが、もし仮に屋根材がなくなってしまったとしても、防水シートがしっかり機能を果たしていれば雨漏りは阻止できるのです。
通常の防水シートの耐用年数は長く見ても20年、すでに寿命の2倍ほど経っているので、このような痛ましい状態になるのも仕方ありません…むしろよく耐えた方だと思います
。゚(/□\*)゚。
関連記事➤雨漏りの最後の砦である防水シートの重要性
不具合が起きた原因については、前述の「軒天が破損する理由」が全て当てはまりますが、軒天材自体の破損は大部分が経年劣化によるものと考えていいでしょう。
ベニヤ板は薄板を何枚も貼り合わせて作られています。そのため劣化が早く、年月の経過とともに接着力が弱まり、表面からどんどん剥がれていきます。
破損して穴が空いたところ以外にも、ほとんどのベニヤ板が脆く、今にもバラバラと剥がれ落ちそうな状態でした。
剥がれた箇所を接着しても一時しのぎにしかならず、こうなった場合は新しい軒天材に張り替えるしか方法はないのです。
壊れた軒天から見えていたバラ板の腐食は、破損した防水シートから侵入した雨水が原因です。
防水シートが本来の役目を果たさず、セメント瓦の隙間から入り込んだ雨水が下地のバラ板まで到達し、じわじわと軒天の傷みの進行を早めていたことになります。
今回の軒天の破損は、「軒天材自体の劣化と屋根から回った雨水」という、いわば内と外からの2つの大きな要因が重なったことで引き起こされたと判明しました。
お見積もりを出す前に、現状を考慮して修理方法を検討しましたσ( -ˇ.ˇ-。)
【修理にあたっての問題点】
問題点①軒天のみを張り替えても、根本となる防水シートを直さなければ、また同様の状態になる
問題点②現在は室内への雨漏りは見られないが、このままではいずれ雨漏りが発生する
問題点③屋根の葺き替えがベストだが、築年数や今後を見据えた場合、費用がかかり過ぎる
職人を含めた当店のスタッフでいろいろ協議した結果、破損が著しい東南から南西の屋根を対象に葺き直し、新しい防水シートを設置した後、軒天の修理に取り掛かるというご提案をいたしました。
「屋根葺き直し」とは、屋根材を新しく葺き替える工事とは異なり、既存の屋根材を一旦取り外し、野地板や防水シートを補修及び交換をした上で、再び屋根材を葺き直す工事です。
防水機能等の回復が目的となりますので、屋根工事費用を抑えるメリットがあります。
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これまでの瓦を再利用!屋根葺き直し
オーナー様のご要望はあらかじめ伺っていましたが、それに近い見積もりとなり、無事工事の承諾を得ることができました<(*_ _)>
6月初旬には着工の予定ですが、そろそろ梅雨入りの時期。
そうでなくても最近は天候が崩れやすく、他の現場でも思うように工事が進まない時がありますが、工期内に納められるよう頑張りたいと思います!
今回の穴が空いた軒天の調査はいかがでしたか?
軒天は屋根の一部でありながら、少々地味な存在かもしれません。
普段はあまりじっくり見る機会のない場所ですが、破損の原因を探っていくと
屋根自体の不具合からくるものが多いのです。
「軒天にシミのようなものがある」「塗装が剥がれているように見える」なにか気になる点が見つかった場合は、傷みが進行する前に早目にご相談くださいね。
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