更新日：2017年06月02日

木更津市にお住まいのお客様のお宅は築40年ですが、綺麗にしているのでそれほどの築年数に見えない状態です。お家はお手入れでここまで変わるんですね。以前、他の箇所をリフォームをご依頼いただいたお客様のお住まいです。

今回は母屋に当たる廊下が床鳴りするとのことでした。見てみますと何やらフロアー床の音では無さそうです。築40年経つということもあり、床材の劣化により床鳴りが発生していると疑いましたが、床材のたわみもなく、表面上の不陸もなく、問題は無さそうです。こういった場合、やはり床下を調査することになります。お家の造りにもよりますが、床下への点検口がなくても、ほとんどの場合、和室の畳の下から入れるようになっています。畳を開けると荒床があり、一部分の荒床が外れるようになっています。

廊下の場所まで潜ってみますと、床下も綺麗で驚きました。現在の床下はほとんどが湿気防止の処理がされています。フーチング基礎（一部が土の基礎）の場合、防湿シートなどが貼られ、直接湿気が床下に上がらない様にしてあります。ベタ基礎（全面コンクリート）は全面にコンクリートが打たれているので、地面の湿気が入り込んでくることはありません。お客様のお家はフーチング基礎でしたが、築40年となると湿気防止はされていないことがほとんどです。やはり湿気防止はされていませんでしたが、ちゃんと乾燥していて良い状態です。床下の材料への影響はほとんど見られませんでした。

調査を進めると、根太がずれないように一本の釘が打たれていました。構造的には必要ではないのですが、恐らく当時の大工さんが気を使い、根太の間の連結のために設置したのでしょう。ただ釘で撃たれているがゆえに年月で緩み、そして錆が出ています。それが原因で床の下から音が出たのでしょう。廊下なので家の中で一番人の行き交う場所であり、一番初めに症状が出て来る場所でもあります。解決策としては錆びにくいステンレスビスを使用し、締め直すことです。これで改善できるでしょう。

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