その際の相談内容は、棟瓦の留め具点検で釘に浮きが生じていたので、屋根に登った調査時に無料で打ち直しを行いました。

そして今回、塗装用の仮設足場があるので、足場がある時でないと叶わない1本の釘留めだった棟瓦を2本留めにし、固定力を強化する予定をお施主様と立てていました。
※現場の棟瓦は、2本留め用の下穴がある棟瓦です※

さすがに18年経過しているので漆喰破損は否めませんが、それよりも棟際の瓦が通常よりも薄く噛む程度にしか入っておらず、瓦の端が漆喰面から露出していました。
強風を伴う横殴りの雨が降れば、この隙間から雨水が浸水してしまいます(>_<)

そう考えれば、足場がある今回のタイミングをミスミス逃す手はありません(^o^)丿

状況を正確に把握し、ランニングコストの削減に努めるのも私達の仕事！
画像をお見せしながら状況をお伝えさせて頂き、お施主様の了承を得て今回着手です。

瓦の固定方法は、地震や台風などの大規模自然災害対策として年々強化厳格化されおり、昨今は瓦の全数釘打ちが標準施工です！

今回は、当店ではいつも使用しているステンレス製ビスを使用し、棟際の瓦全てにビスで固定を施しました＼(^o^)／

この半端瓦を入れる事で雨水の浸水を妨げる事もでき、同時に高さが出るため土台部に詰める漆喰も安定します。

実は、作業一つ一つに細かいこだわりを持って施工しているんですよ(^^♪

そして、ここから仕上げの漆喰施工に入っていきます！

このシルガードは、馬場商店さんが販売している『なんばん漆喰』で、通常の漆喰よりも防水性が高く固体化するように使用できるため、屋根に使用する漆喰として当店でも頻繁に使用しています。

因みに、瓦鏝は職人毎にこだわりがあり、様々な大きなや形状のものを職人それぞれで選んで使用しています。

今回のスタッフは、スルメに似た形の瓦鏝と細身の鏝を使用していましたよ。
では、仕上げていきますね＼(^o^)／

そしてそこから鏝に取り、棟の土台を形成していきます。

当店のスタッフは、色々な屋根で経験をつんでいますので、屋根に合わせた沢山の道具を持ち合わせています！

何事も下準備が大切！段取り次第で施工性も向上するんです(^^♪

今回の現場のような三角棟や、丸い冠瓦で施工される七寸丸一本伏せで作られる耐震棟は、なんばん漆喰で全てを形成して一個体にする施工方法です。

今回使用しているシルガードは、塗布した際は硬化遅延材が含まれているので柔らかくて施工性があるのですが、徐々に水分が抜けて硬化し、約2か月で完全に硬化します。

そして硬化後は一つの塊になるので、強い棟に生まれ変わるのですよ(^^♪

今回は、この棟を含めて3本の棟を取り直しました！
これで、少なくとも10年～15年は安泰です＼(^o^)／

足場を架けるタイミングである外壁塗装時は一つの好機ですよ！

今回の現場は当店で塗装を行っていますが、他社さんの現場でも業者さんが承諾してくれれば入る事が出来ます。（今までは、殆ど了承されていますよ）
屋根のメンテナンスから10年以上経過している方は、ぜひ検討してみて下さいね。

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