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稲敷市で築30年の波状石綿スレートに折板屋根をカバー施工
稲敷市 工場・倉庫などの外装リフォーム
【工事のきっかけ】
築30年以上が経過している倉庫が、かなり老朽化していたので改修工事を検討していた。
アスベストが入っている石綿スレートなので、対応可能な屋根業者さんをインターネットで探して街の屋根やさん水戸店さんに相談しました。
私の休みに合わせて調査に来てくれ、調査や見積もり内容も細かく、担当者さんの対応もとても良かったので、工事も全てお任せしました。
※2023年9月18日更新
基本情報
- 施工内容:工場・倉庫などの外装リフォーム
- 施工期間:2週間(屋根工事実働5日間)
- 築年数:約30年
- 使用材料:折板屋根(MSタフレッシュ635)・タイトフレーム・GLカラー役物・鉄骨ビス・タキロン大型雨樋
稲敷市 / 石綿スレートへのカバー工法 / 折板屋根
稲敷市の皆様こんにちは。街の屋根やさん水戸店です。
今回は、築30年の波状石綿スレート屋根のカバー工法の施工現場からお届けします。
実は、昨年の6月に施工途中のブログをアップしたものの、完成した記事をご紹介していなかったようで、施工途中のブログをご覧になってお問い合わせ下さったお客様から教えて頂きました。(//∇//)
依頼主様は、敷地内に建つ倉庫の石綿(アスベスト)を含有する屋根の修繕を考えていたところ、弊社のブログで屋根カバー工法をお知りになったとのことです。
そして、ご相談いただき、屋根と外壁トタンなどの改修工事を行う運びとなりました。

今回は、外壁トタンの改修も行っていますが、屋根カバー工法を中心に完成までお話します( ^ω^ )
工事に入る前に、波型スレートに含有されているアスベスト(石綿)のおさらいを少し・・・
アスベスト(石綿)は、発がん性や中皮腫などの危険性が指摘されています。
とはいえ、アスベストが含まれている屋根材が、今すぐ危険というわけではありません!
切断や粉砕などを行わなければ問題は先ず起こらないのですが、取り扱いには注意が必要な建材なので、取り扱いに慣れている業者の選択が必要です。

アスベストが含まれているかも・・・とご心配の方に、簡単なフローチャートをご用意しました。それでもよく分からない場合は、街の屋根やさん水戸店にご相談くださいね(^_^)

波状のスレート屋根にカバー工法を行う場合は、タイトフレームを用いてガルバリウム鋼板を安定させます。
波状石綿スレートをガルバリウム鋼板で覆うと、「すき間ができるんじゃないの!」と思われるでしょう。
はい、その通りです。
このすき間を、ケミカル面戸で埋めていきます。ケミカル面戸は、「波板フォームパッキン」とも呼ばれている、ポリエチレンなどでできた建材です。
このように、ガルバリウム鋼板で覆うと見えなくなるところまできっちり施工しているんです(^^♪
ガルバリウム鋼板は、カバーを行っても重量負担の少ない軽量素材です!
ただ、軽量素材だけに風雨に耐えうる施工が可能か?下地は強固か?の判断が必要となります。
今回の現場は鉄骨下地なので、鉄骨まで届くビスを打ち付けガルバリウム鋼板製の折板屋根材をしっかりと固定させる方法で対応しました。

棟部分(屋根の頂点に位置する部分)に、レイシャウトと呼んでいる折込みを作っています。
折込みを作る事で、万が一吹き込んできだ雨も外に返す事ができ、強固な雨漏り対策となるんですよ(^^♪
この様な作業は「雨返し」とも言い、機械を使用することなく、一つひとつを手作業で折り曲げています。
曲げ足らないこともなく、曲げ過ぎることもなく、ちょうど良い加減に曲げる技術と根気が必要な作業です。
「雨返し」のほかに、屋根カバー工法ではどのような工夫が施されているのでしょうか?
いくつかご紹介します(^ ^)

折板屋根の凹凸部から、雨水が浸入しないように、外壁との境目にもケミカル面戸を施工しています。
現場での加工が難しい部材は、現場でキッチリ計測を行い、寸法どおりに工場で板金加工しています。
建物は、1件1件形も違えば寸法も異なります!
現場に合わせて加工ができるのも、当店の強みです\(^o^)/

切妻屋根の妻側(端部)をケラバといいます。
このケラバからの雨の浸入を防ぐ事と、端の小口を覆って綺麗に見せる為の物でもあります。
工場や倉庫などで使用するケラバ板金も、大きさに合わせて工場で加工して施工しています(^^)/
長々と説明してきましたが、あともう少しで完成です。

棟板金の取り付け

大型雨樋の取り付け
おしまいに、棟板金と軒先に大型雨樋を設置して工事が完了です♪( ´θ`)ノ

下から見るとこんな感じです。
通常の家屋は、軒裏天井材が施工されているのでカバー工事を行っても既存の屋根材は見えませんが・・
倉庫や工場などで使用されている屋根材は、裏面がそのまま天井材になっている為、下から覗くと元の波状石綿スレートが見えます。
今回は倉庫での使用のため、お施主様はこの工法をご希望でしたが塞ぐことも可能です。
ご希望の方は、当店にご相談くださいね。

ビフォー

アフター
今回の現場は、足場を仮設し屋根および外壁修繕を終えるまでの工期は約2週間です。
このうち屋根の工事は、2人の職人が付きっきりで5日かけて施工しました。
「雨返し」、「ケミカル面戸」、「雨仕舞い」など、完成後は見えなくなる部分までしっかりと手作業で行った様子を、お分かりいただけましたでしょうか?
細部まで手を抜かない、これこそが職人の魂です(^_^)

ガルバリウム鋼板は、錆びにくく、丈夫で長持ち、そして重量が軽くて建物に優しいなど、非常に優秀な材料です。
とはいえ、錆びにくいというだけで、年数が経つと錆が生じて劣化していきます。
ガルバリウム鋼板の寿命は、約30年といわれています。節目節目でメンテナンスを行うとよいでしょう。
波状石綿スレート屋根のカバー工法はいかがでしたでしょうか?
中には、「波状石綿スレートを撤去することなく修繕できるんだ~」と、驚きになった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
建物を末永く快適にご使用いただくために、持てる技術やノウハウを駆使するだけでなく、細部にまでこだわり施工している職人の姿を感じていただければ幸いです(^ ^)

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