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岐阜市で、屋根瓦が浮き上がっており、漆喰も劣化していました
更新日:2022年1月14日
岐阜市にお住まいのK様より、ふと屋根を見上げたら屋根瓦がズレていたので雨漏りなどが心配なので見てほしいとお問い合わせをいただきました。
瓦は耐久性の高い屋根材であるため、メンテナンスをしなくても大丈夫だと思われている方も多くいらっしゃいます。しかし、瓦にも経年劣化などは起こりますし、台風のニュースなどで屋根の瓦が吹き飛んでしまっている映像を見かけたことがある方も多いと思います。今回は、K様のお住まいでその様な事が起こる事が無いようにするためにもしっかり点検をしていきます。
点検・調査のため屋根に上がって見ると,綺麗に並んでいる瓦屋根の中に一枚ズレて浮き上がっている瓦が確認できました。浮き上がった瓦を持ち上げて見てみましたが瓦そのものは割れたり、欠けたりはしていませんでしたので、そのまま元の位置に戻し固定することができました。屋根瓦は基本的にはお互いが重なり合う事で固定されているので一枚の瓦がズレていると、そこから他の瓦もズレやすくなってしまいますので注意が必要です。
ではなぜ瓦がズレてしまったのかも調査していきたいと思います。
屋根面同士が重なり合う屋根の頂上部に屋根瓦を固定、接着するための漆喰と呼ばれるものがあります。漆喰は屋根材を固定っする役割のほか、瓦と同様に屋根内部に雨水が入り込むのを防ぐ役割も担っています。漆喰は劣化が軽微な状態から時間の経過や雨風の影響で劣化が進んでいきます。漆喰が劣化し、剥がれ落ちて瓦との間に隙間が出来ていたりすると瓦がズレやすくなり、雨漏りはもちろんのことズレてしまった瓦同士がぶつかって割れてしまう原因にもなります。瓦が割れてしまっては雨漏りをする危険性が更に高まりますし、割れた瓦が落下してしまう危険もあります。
K様のお住まいは築30年ほど経っており、これまで屋根の工事をした事が無いとの事でしたので、漆喰の表面が経年劣化で徐々に剥がれてきており、そこから雨水が入り込んでいる可能性がありました。この状態が続くと、固定されているはずの瓦に更にズレが生じ、また浮き上がってしまう可能性もあります。今回のK様のお住まいの屋根瓦自体には問題はありませんでしたが、漆喰の劣化がこれ以上進んで中の土台まで影響が及んでしまう前に、漆喰の詰め直し工事のご提案をさせて頂きました。
屋根材と同様に屋根材を固定するための棟や漆喰部分も雨風からお住まいを守る為定期的なメンテナンスが必要です。
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