コロニアルの塗膜が劣化して剥がれていました。

コロニアルなどのスレート屋根は、素材自体の防水性が低い為、表面の塗膜で防水性を保つ必要があります。
しかし、このように塗膜が劣化してしまうと、水分が浸透して強度が低くなったり、雨漏りに繋がります。

コロニアルには若干の反りもありました。

塗膜の防水性が下がってコロニアルに水分が染み込んだ状態で日光に当たると、急激に乾燥して反りが生じてしまうのです。
反りが進行すると隙間が大きくなり雨漏りリスクも高くなる為、塗装工事で防水性を復活させる必要があります。

屋根の棟を守る棟板金が浮いていました。

これは棟板金の下地材である『貫板（ぬきいた）』が劣化し、釘がしっかり留められていないという事です。
棟板金自体には折れや曲がりがない為、下地の貫板を張り替えて棟板金がしっかり留められるようにします。

今回の工事では
・貫板の張り替え
・屋根塗装
を行います。

まずは貫板の交換から行います。
棟板金を剥がすと、下地の貫板が現れました。

やはり貫板は劣化が進行して腐食しており、釘を打ってもしっかり留められる事ができなかったようです。

取り合い部やビスを打った箇所にコーキングを打って、わずかな隙間から雨水が入らないように防水しておきました。

通常のシリコンコーキングでは塗料を弾いてしまう為、上から塗装する事ができる『変成シリコンコーキング』を打ちました。

これで貫板の張り替えが完了し、棟板金の固定力が上がりました！

まずは高圧洗浄機で屋根の洗浄を行います。
業務用の高圧洗浄機の為、屋根の汚れだけでなく剥がれかけた古い塗膜もそぎ落とすほどの水圧があります。

もし高圧洗浄の工程を省くと、古い塗膜の上から塗料を重ねる事になり塗装しても数年で剥がれてしまう事になりかねません。

高圧洗浄後は２４～４８時間かけてしっかり乾燥させてから、下塗りを行います。

下塗り材にはニッペファイン浸透シーラーを使用しました。

下塗り塗料には塗装面と塗料の密着度を高める、上塗り塗料が塗装面に吸収されて色ムラになるのを防ぐ、上塗り塗料の機能を十分に発揮させるなど様々な効果があります。

下塗りの工程を省くと、綺麗に仕上がらないだけでなく、耐久性も悪くなってしまう為、塗装工事において必要不可欠な工程なのです。
下塗り塗料を乾燥させたら、次は中塗り・上塗り塗料を塗っていきます。

棟板金も３度塗りで塗装を行いました。

ガルバリウム鋼板製の棟板金も、塗装を行う事で錆びにくく耐久性がアップします。
▶屋根材や外壁材の素材であるガルバリウム鋼板とは?
金属製の為、下塗りには錆止め塗料を使用しました。

コロニアル屋根の貫板張り替え・塗装工事が完了しました。

既存の屋根は塗膜の劣化や色褪せが全体的に見られましたが、塗装工事を行う事で美観性・防水性・耐久性が復活しました！

現在様々なメーカーで高性能な塗料が生産されています。
▶屋根塗装のお勧めの塗料
▶屋根塗装・外壁塗装の塗料についての基礎知識
しかし、いくら高性能な塗料でも、正しい施工方法で塗らないと、その性能を十分に発揮できないどころか、数年で剥がれるなどトラブルにも繋がります。

街の屋根やさん熊本店は、お客様にも納得していただいてから工事を行い、専門業者の正しい知識で工事を行います！
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