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河内長野市|外壁塗装前に外壁クラックの補修・シーリング打ち替え
更新日:2021年12月2日
河内長野市にてRC造(鉄筋コンクリート造)
住宅の塗装工事を進めております。
これまでの様子
今回は鉄筋コンクリートの外壁に塗装を行う前に、クラック(ひび割れ)の補修やモルタル剥がれの左官補修・劣化したサッシシーリングの打ち替えを行いました。
後の工程で高圧洗浄を行う為、ひび割れがあると中に水が入り込んでしまいます。
ヘアクラック(0.3mm未満の軽微なひび割れ)と構造クラック(0.3mm以上の大きなひび割れ)で補修方法が異なりますので、それぞれご紹介します。
ヘアクラック(0.3mm未満の軽微なひび割れ)の補修
ヘアクラックと呼ばれる0.3mm未満の軽微なひび割れには、『フィラーすり込み』補修を行います。微弾性フィラーと呼ばれる
下塗り材をひび割れ部に刷毛塗りし、隙間を
埋め
て凹凸をなくします。微弾性フィラーが持つ追従性により、ひび割れが表面に出てくる事を防ぎます。
補修跡が白くなっていますが、
塗装を行うとほとんど分からなくなります。
構造クラック(0.3mm以上の大きなひび割れ)の補修
幅0.3mm以上の構造クラックにはUカット工法で補修します。
ヘアクラックは表面の塗膜がひび割れているのに対し、構造クラックは建物の躯体までひび割れが及んでいる為、建物の強度に影響が出てしまいます。
ひび割れ部を一度深くカットし、そこにシーリング材を充填する事で、ある程度の動きにも対応できるようにする工法がUカット工法です。
ダイヤモンドカッターという工具でひび割れ部分をUカットします。だいたい幅10mm、深さが10~15mm程度にU字に削り、周辺のホコリや切り粉を
刷毛で清掃します。
シールプライマーを塗布し、シーリング材を打ちます。シールプライマーとはシーリング材の下地材で、シーリング材を素地に密着させる効果があります。
プライマーが乾燥したら、
シーリング材をひび割れ部に充填し、周辺よりやや低めの位置で空気が入らないように
伸ばします。今後
万が一ひび割れが再発しても、弾力性のあるシーリング材が緩衝材として作用し、
ひび割れが内部まで
及ぶ事を予防します。
補修用のプライマーを刷毛で塗り、エポキシ樹脂モルタルを充填します。樹脂モルタルは
周りの外壁
に高さを
合わせて平らに伸ばし、
乾燥するまでは雨水などがかからないように養生しておきます。
樹脂モルタルが完全に乾燥したら完了です!
Q.外壁をそんなに深く削っても大丈夫?
A.構造クラックに対してUカットではなく表面のフィラーすり込みだけ行っても、施工直後に見た目が隠れるだけで根本的な解決にはなりません。
もちろん誤った施工方法を行ってしまうと、ひび割れを進行させてしまう事もありますが、正しく施工すれば深くできたひび割れを補修するのに有効な工程です。
外壁ひび割れ部の補修が完了しました。現段階では補修跡が目立ちますが、後の工程で外壁塗装を行うとほとんど分からなくなりますのでご安心くださいね。
モルタルが剥がれたコンクリート外壁も補修します。
このまま塗装を重ねても綺麗に仕上がらず防水性も低い為、補修を行っておきます。
外壁には剥がれかけたモルタルが残っている箇所もある為、まずはこちらを剥がしていく『斫(はつ)り』を行います。剥がれかけた
モルタル膜は『死膜
』
と言い、死膜
を撤去せずに新たにモルタルを重ねると、剥がれの原因になってしまいます。死膜を全て撤去したら刷毛で清掃し、細かいホコリなどが残らないようにしておきます。
このままの状態では下地に段差ができている為、樹脂モルタルで段差をなくしていきます。
樹脂モルタルの接着を良くするための『プライマー』を刷毛で塗っておきます。こちらを塗っておかないとすぐにまた剥がれる原因になります。
プライマーが乾燥したら、樹脂モルタルを鏝(こて)で塗っていきます。これを左官補修と言います。平らで綺麗に仕上げるには見た目以上に難しいんですよ。
剥がれたモルタルの左官補修が完了しました。
後の工程で上からパターン復旧を行いますが、その前にしっかり下地の補修をしておくことが大切です。
まずは既存のサッシシーリングを撤去して清掃を行います。こういったシーリングは、建物内に水が入らないようにする役割があります。
最初は
ゴムのように弾力性があるシーリングですが、約3~5年も経つと劣化が始まります。
硬化やひび割れが起きると防水性が低くなる為、10年を目安に打ち替えるのがおススメです。(日当たりがいい場所は紫外線の影響を受けやすく、劣化の進行は場所によって異なります。)
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季節別・築年数別知っておくべき住まいのメンテナンスサイクル完全版
マスキングテープで養生してからシールプライマーを塗布し、シーリング材を打っておきます。サッシの色に合わせて黒いシーリング材を使用し、ヘラで伸ばしました。
シーリング材が乾燥してからマスキングテープを剥がすとシーリング材が糸状に伸びてしまう為、
打った後はすぐにマスキングテープを剥がします。
シーリング材が乾燥したら打ち替え完了です。
シーリング材を打ち替えた事で高圧洗浄の高い水圧にも耐えられる強いシーリングになり、雨漏りの予防にもなりました。
シーリング材のメンテナンス周期は5~7年程と前述しましたが、実際の所は雨漏りなど何かトラブルが起きない限りメンテナンスをしない方がほとんどだと思います。
その為、こういった住宅工事を行う機会があれば、サッシのシーリング打ち替えも工事内容に入っているか確認されるといいでしょう。
各所補修が完了しました!外壁塗装の工程は塗装以外にもたくさんあります!
外壁塗装前に行う補修工事が完了しました。
次回は高圧洗浄・金属部のケレンを行った様子をご紹介します。
外壁塗装は、塗料を塗る
『
塗装』
に行き着くまでに数々の
工程
を行います。
工期や費用がかかるからと言って、
一つでも工程
を省くと塗装の耐久性が下がったりトラブルに繋がる可能性がある為、
全て欠かす事ができない必要不可欠
な
工程です
。
外壁塗装を依頼される際は、上記のような工程がきちんと行われるか、事前に
確認する事をおススメします。
街の屋根やさん堺店では、屋根
工事
はもちろん、外壁塗装など住宅工事全般行っております。
工事前にお客様に工事予定をご説明させていただき、納得していただいた上で工事を行いますので、ご安心くださいね。
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街の屋根やさんの屋根リフォーム「不安ゼロ宣言」▶
屋根塗装・外壁塗装で屋根と外壁の防水性を回復させる
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