狭山市 外壁の目地コーキングの隙間と広域に付着した苔が目立つ築14年のお宅の塗装相談
更新日：2021年9月13日
築14年のお宅です。
サイディングの外壁目地コーキングにひびや隙間ができている、苔の付着も広がっているのでメンテナンスを検討しているとのご相談をいただきました。
さっそく建物診断へうかがいました。
建物診断では、お住まいの状況を詳しく確認していきます。
点検と調査で不具合や機能不全がある場所を見つけ、その原因と対策をまとめていきます。
まずは、屋根の状態を高所カメラを使ってみていきます。
スレートの屋根です。
全体的に色があせています。
色あせは紫外線を受け続けることで、塗装が剥がれて防水性がなくなってしまっている状態です。
雨のあとは水はけが悪くなるので、苔が発生している場所も確認できます。
防水性がなくなった屋根材は、脆くなっていきますから塗装をおこない屋根を保護する時期にきていますね。
続いて外壁を見ていきます。
サイディングの外壁です。
緑色になっているのは、苔が繁殖しているところです。
防水性がなくなった外壁に、風の通しや日当たりが悪いという条件がそろうと起こりやすい状態です。
苔やかびの付着は美観を損なうだけでなく、外壁材を傷めて弱くしてしまいます。
大切なお住まいを長く維持していくには、「建物の状態を悪くさせないこと」「劣化が確認できたら少しでも早く対処する」に尽きます。
サイディングの外壁は、薄い板状のボードを組み立てて施工します。
その際に継ぎ目が出てきます。
サイディング同士が緩衝しないようにクッションの役目を果たしながら、隙間をピッタリ埋めて雨水の侵入を遮断しているのが、コーキングです。
弾力性のあるコーキングも屋根や外壁とともに過酷な外の環境の中にいますので、紫外線を受けていくうちに乾いて弾力性は失われ、写真のように細かいひび割れや隙間が空いてしまうのです。
コーキングは緩衝材として使用しますが、止水処理という役割が本来の目的です。
こちらは打ち替えといって、既存のコーキングを残らず取り除き新しいコーキングを充填して機能をさせる必要があります。
点検と調査が終わりました。
今回は屋根の塗装、コーキングの打ち替え、外壁塗装、付帯部塗装、ベランダの防水工事を施工することになりました。
次回は、建物全体を洗い流していく高圧洗浄の様子をお伝えします。
長く住み続けるためには、建物を守り保護していくことが必要です。
適切なリフォームで耐久性を高めていきましょう。
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