更新日：2015年11月28日

本日ご紹介いたしますのは木更津市で行った雨漏り調査の様子です。押入れの天井に雨染みがあることから、心配になって街の屋根やさんに調査を依頼したそうです。雨漏りは放置する時間が長くなればなるほど屋内を汚し、湿気によって内部を腐らせてしまいます。ですので一刻も早く対処しなければなりません。

　
まずは問題の押入れ天井の雨染みを確認します（左写真）。確かに染みがありますが、この状だけでは雨漏りとは断定できません。もしかしたら小動物などが入り込んで、糞尿による染みという場合もありますので、さらに詳しく確認するために小屋裏も拝見させていただきます。右写真が小屋裏の様子ですが、小動物が侵入している形跡はありませんでした。しかし躯体の木部は湿気によって変色しています。このことから雨水の浸入による雨漏りと断定できました。どうやら屋根に異常があり雨漏りしているようです。

　
続いて屋根の状態を確認します。屋根は全体を見ると大部分が変色しています（左写真）。さらに近くで屋根を確認すると、縁切りがされていませんでした。縁切りとは、屋根塗装を行う上で屋根材同士が密着しないように適度な隙間を作る作業です。隙間がないと毛細管現象によって屋内に雨水を引き込んでしまい雨漏りにつながります。また、小屋裏の湿気の逃げ道がなくなるので内部に篭って傷みの原因にもなりますので縁切りを行う必要があります。写真のようにスレートの縁が変色しているので、その部分に長時間水分が溜まっていたことで劣化が進んだと考えられます。

　
問題は縁切りをしていないだけではなく、谷板金の劣化も雨漏りの要因になっているようです。左写真をご覧ください。板金の接合部が変形して隙間ができてしまっています。これでは強風などで雨水が逆流し屋内に浸入してしまいます。また、塗膜が傷んで剥がれており、下地が腐食していました（右写真）。ここまで傷んでしまっては塗装ではなく、新しい板金に交換しなければなりません。

今回の調査で屋根材の劣化が進んでいることから屋根葺き替え工事をご提案いたしました。当然屋根を葺き替えるにあたり板金も新しいものに交換し屋根全体を刷新したいと思います。
屋根の状態は容易に確認できないことから、不具合を長期間放置させてしまうケースがよくあります。今回のように雨染みから不具合が発覚し、点検を依頼するということも多いのですが、屋内まで症状が現れる頃には傷みがだいぶ進行してしまっています。では、この状態をどうすれば回避できるのでしょうか？　答えは定期的に屋根の点検をすることしかありません。しかし、屋根に上るのは危険ですし、屋根に関する知識がなければ見ても不具合に気が付かないかもしれません。そんな時は点検、お見積り無料の街の屋根やさんにお気軽にご連絡ください。