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菊池郡菊陽町でモニエル瓦屋根にズレが生じ現地調査を行った様子
更新日:2021年6月25日
菊池郡菊陽町のお客様より、
『瓦がズレているので見に来てほしい』
とご相談があり、現地調査にお伺いしました。
◆建物詳細 木造2階建て住宅
◆屋根材種類 モニエル瓦(F形)
◆相談内容
『屋根瓦がズレている。雨漏りはしていないが、落ちてこないか心配なので修理してほしい。』
※F形瓦とは平板瓦とも言われる『平らな瓦』の事です。
『F』はFlatから付けられたと言われています。
モニエル瓦は正式には『乾式コンクリート瓦』と言います。
セメントと砂を固めてできている為、和瓦よりも軽量で耐震性や断熱性に優れています。
また、モニエル瓦一番の特徴がその色彩です。
『スラリー層』という着色層を持たせており、色彩豊かでデザイン性が高い事がメリットとして挙げられます。
素材であるセメントに防水性がない為、表面の塗膜が防水の役割を担っていますが、塗膜が劣化すると防水性が下る為、定期的に塗装メンテナンスを行う必要があります。
その際、スラリー層を撤去してから塗装を行わないと、塗料が上手く乗らず、すぐに剥がれてしまう為、高圧洗浄機などで綺麗に取り除いてから塗装工事を行います!
同じように塗装が必要な瓦として『セメント瓦』がありますが、セメント瓦は小口が滑らか・モニエル瓦は小口がデコボコとしている為見分けられます。
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屋根の各所に苔が生えています
苔が生えている=塗膜が劣化している
という事です。
塗膜が劣化したモニエル瓦は水はけが悪く、苔やカビが繁殖しやすい環境になってしまいます。
また、水を吸収したモニエル瓦は強度も下がり、放置すると瓦の割れにも繋がる為、塗装メンテナンスが必要と言えます!
※和瓦(粘土瓦)の場合は塗装メンテナンスは不要です。
漆喰が劣化で変色したり、剥がれたりしていました。
漆喰は瓦同士の隙間を埋め、瓦を固定させる役割を持ちます。
しかし、雨風や紫外線の影響で劣化していくと、ボソボソと痩せて瓦を固定する力が弱くなります。
漆喰の劣化は瓦のズレや外れの原因となる為、10年を目安に漆喰詰め直しなどのメンテナンスをオススメします。
隅棟の瓦がズレて、棟に歪みが生じています
このままでは瓦が落下してしまう可能性もあり、非常に危険です!
ズレている箇所を見ると、漆喰が剥がれていました。
漆喰が欠落すると、瓦を固定させる力が弱くなります。
そこに地震や台風などの力が加わると、このような瓦のズレが起きやすくなります。
塗膜が剥がれている箇所もありました!
塗膜が剥がれている事でコンクリート基材が見えています。
これでは水がコンクリートに吸収され、劣化が進行してしまいます。
強度も落ちる為、進行すると瓦の割れにも繋がります。
外壁にもクラックやチョーキング(触ると手に粉が付く現象)などが見られました。
これらは外壁塗装劣化のサインである為、外壁もメンテナンスが必要と考えられます!
今回、屋根瓦のズレ以外にもいくつか問題点はありましたが、取り急ぎ瓦のズレを直して欲しいという事でした!
その為、今回は
棟瓦の取り直し工事(一旦棟瓦と漆喰を撤去し、棟瓦を積み直す工事)
をご提案・御見積書を提出させていただきました。
お客様には工事のご依頼をいただきましたので、次回は工事の様子をご紹介させていただきますね。
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail yane-kumamoto@dune.ocn.ne.jp
くまさんホーム株式会社
〒861-2234
熊本県上益城郡益城町古閑88−8


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