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岸和田市の銅板の屋根から雨漏りが発生し棟を修理しました!
更新日:2025年9月22日
岸和田市H様邸の銅板晒し葺きの屋根の雨漏り修理です。小屋裏に雨漏りが発生し、ご相談をいただきました。小屋裏を確認させていただいた時に棟付近から雨水が浸入して形跡があり、足場を建てて屋根を確認すると、棟の幅が広く雨水が溜まりやすい形状になっていることが分かりました。また、棟に施工している銅板の継ぎ目や棟と屋根面との取り合い部に打ち付けられた釘頭などをシーリングで防水していたのですが、そのシーリングが傷んで雨水が入っている可能性がありました。この工事では、棟の継ぎ目に銅板を被せて取付け、釘頭が雨水に晒されないように銅板で覆います。また、経年で割れた箇所はシーリングを充填して補修させていただきました。
※棟とは屋根の頂点の三角になった部分のことです
現地調査の時に、屋根が急こう配で上がることができず、足場を設置してからきちんと点検させていただきました。雨漏りしている屋根面に屋根足場を設置したので、棟まで安全に行き来することができます。
H様邸の屋根は銅板の晒し葺きです。銅板晒し葺きの屋根は、一定の大きさの銅板を加工し、四方を折り曲げてそれぞれ組み合わせながら葺いています。
銅板は、軽くて長持ちすると言われており、昔は屋根や雨樋などに多く用いられていました。経年で銅が酸化すると緑青(ろくしょう)と呼ばれる青緑色の錆に覆われて、内部の腐食を防ぐ効果があるとされていましたが、近年の酸性雨や、相性が悪い屋根材(瓦)と組み合わせることで穴があくという事例もあります。H様邸の屋根はきれいな緑青覆われており、穴があいている箇所はありませんでした。
H様邸で発生した雨漏りは棟付近からです。
まずは、棟と屋根面との取り合いに打ち付けられた釘頭や銅板の継ぎが雨水に晒されないように、新しい銅板を被せる工事を行います。
棟のすぐ下の屋根面に打ち付けられた釘は、天を向いている為、雨水が染み込みやすいのでシーリングを充填されていたようですが、劣化してほとんど意味をなしていない状態です。
銅板をL字型に加工し、既存の棟の銅板の隙間に差し込んで不具合部を覆います。
L字型の銅板を棟の隙間に差し込まず手前に取付けてしまうと雨水を受けることになってしまうので、雨漏りが悪化する危険性があります。
雨水が入る可能性がある箇所を単純に覆えばいいという訳ではなく、雨仕舞が良くなるように工夫しないといけません。
(雨仕舞とは雨水が内部に浸入しないようにすることです)
事前の調査で計測し、銅板を加工してご用意しました。
銅板は柔らかく扱いやすい為、現場で加工することも可能ですが、あらかじめ用意をしていた方が当日の作業がスムーズに進みます。
新しい銅板は金色でピカピカに光っています。この銅板が月日とともに変化していく過程も趣があります。
むき出しになっていた釘頭や棟の際の銅板の継ぎ目にシーリングを充填して防水し、その周囲にもシーリングを充填して新しい銅板を密着・固定させていただきます。
この時、シーリングを屋根の流れに対して横方向に充填すると、万が一銅板の内側に雨水が入った時に雨水が溜まってしまい、雨漏りの原因になることがありますので、必ず流れと同じ方向に充填しないといけません。
加工した銅板を既存の棟の隙間に差し込んで固定します。
釘を使うと雨漏りのリスクが高くなってしまうため、シーリングのみで固定させていただきます。
棟の隙間に銅板を差し込み、反対側を折り返して棟の下の屋根面に葺いている銅板に引っかけて固定します。これにより、風で銅板がバタつくのを防ぐことができます。
棟は長さがあるため、数枚の銅板を継いで取付けていきます。
事前にきちんと計測していますので、折り返している部分がピタッと納まります。このように銅板で覆うことで、天を向いた釘頭や劣化部分が隠れますので、雨水の浸入を防ぐことができます。反対側の棟の際も同じように銅板で覆いました。
続いて棟の補修です。
棟の銅板の継ぎ目に充填されていたシーリングが傷んで割れていている状態でした。
H様邸の棟は幅が広い為、雨水が棟に溜まりやすい形状です。そして、銅板は夏や冬の温度差で伸縮しますので、へこんでしまうとそこに雨水が長い時間滞在することになります。また、銅板の継ぎ目で伸縮すると、雨水が流れ込む危険性もあります。
棟の銅板の継ぎ目から雨水が入りやすい形状ですので、継ぎ目を銅板で覆って防水することになりました。
継ぎ目にシーリングを充填して防水することも可能ですが、また同じようにシーリングが劣化すると雨漏りしてしまう可能性があるため、継ぎ目を覆うことになりました。また、棟の端から端まで銅板で覆うこともできましたが、周囲の銅板がまだ使えそうだったので、部分補修のご提案をさせていただきました。
カットした銅板を劣化した棟の継ぎ目にあてて、シーリングを充填して密着・固定しました。
銅板の両端を折り曲げて既存の銅板に引っかけて固定しています。
既存の棟の銅板と、新しく取付けた銅板との取り合いにシーリングを充填してしっかりと防水しました。
これで、棟に雨水が溜まっても取り合いから雨水が流れ込む心配がありません。既存の継ぎ目や、銅板を接着する際にもシーリングを使用していますので、更に防水性が向上しています。
棟の他に、屋根面にも雨水が入る可能性がある箇所がありました。
銅板は夏や冬など、温度の変化で伸縮します。その影響で屋根面が波打ち、力が集中した部分に亀裂が生じていました。
小さな亀裂ですが、毛細管現象を引き起こして雨水が内部に廻ることがあります。
毛細管現象とは、細い隙間に水分が引き上げられる現象のことです。この症状を改善するには屋根を葺き替えたり、カバー工法で屋根全体を新しくしないといけないため、今すぐに工事する、という訳にはいきません。そのため、現在生じているひび割れのみになりますが、シーリングを充填して補修することになりました。
亀裂が生じた部分にシーリングを充填して防水完了です。
この亀裂は銅板が持つ性質により発生していますので、今後も増える可能性があります。そのことをご説明し、今回は簡易補修とさせていただきました。
雨漏り修理及び屋根修理完了です!
H様邸の屋根は急こう配ですので、足場がないと作業ができません。足場を撤去してから問題があったらいけませんので、しばらくの期間そのままの状態にし、雨の日に雨漏りが止まっているか確認してから撤去させていただきました。
工事で使用した銅板は光っていますが、月日とともに落ち着き、馴染んできますのでご安心ください。
「銅板の屋根から雨漏りが発生した」「銅製の雨樋に穴があいた」など、お困りの方は街の屋根やさん岸和田店にご相談ください。
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