八街市八街で台風により棟板金の飛散、貫板の経年劣化が主な原因でした
更新日:2021年05月15日
八街市八街にお住まいのお客様より「台風により棟板金が飛散した。釘も緩んでいるようなので見て欲しい」とのご連絡をいただき点検に伺いました。昨年9月5日に発生した令和元年房総半島台風(台風15号)は、関東地方に上陸したものとしては観測史上最強クラスの勢力で9月9日に上陸し、千葉県を中心に甚大な被害をもたらしました。棟板金の被害について多くのお問合せをいただきました。棟板金は、台風だけでなく突風や強風等で突然被害に遭うことも多い部分です。少しずつ釘や棟板金が浮いてきていることもあります。目視で可能な範囲で、日頃からセルフチェックされることをお勧めいたします。
現地調査へ

下へ向かうように取り付けられているのが隅棟(下り棟)部分の棟板金です。今回、この部分の板金が飛散してしまいました。棟板金は主にスレート系の屋根や金属屋根の山状になっている頂点部分に設置されています。屋根材と屋根材が合わさる部分を覆っている事から棟包み(むねつつみ)とも呼ばれています。屋根材と屋根材が合わさる部分は、屋根材だけで雨水の浸入を防ぐ事ができないため、棟板金を設置し雨水の浸入を防いでいるのです。
さらに点検を進めます

飛散された棟板金以外もくまなく点検を行ったところ、飛散していないものの釘が浮いたり、既に抜けている棟板金も見受けられました。実際に棟板金を外したところ、板金で覆われていた部分の下地の貫板(ぬきいた)の劣化が進んでいる状態でした。今まで、貫板(ぬきいた)には木材が多く使用されていました。木材は水分によって腐食し、経年劣化もあるため定期的な交換が必要になります。今回のように、棟板金が飛散して初めて貫板の劣化が分かるというケースも多いです。
樹脂製タフモックで耐久性アップ

私達、街の屋根やさんでは、できるだけ長持ちする貫板で長く安心していただきたいということから「樹脂製貫板」のタフモックをお勧めしています。木材よりも軽量で、水分による腐食にも強く耐久性がある部材です。貫板を取り付け後、上から棟板金で覆います。棟板金の側面から内側の貫板へ固定しますが、この時、釘ではなくねじ込みタイプの「ビス」を使用します。このビスにはパッキンが付いているため、棟板金内部への水分の浸入を防いでくれます。さらに安心ですね。私達、街の屋根やさんでは、新型コロナウィルスの予防対策として、点検等でお伺いする際は、マスクの着用・ソーシャルディスタンスを取り、安全に配慮しております。
記事内に記載されている金額は2021年05月15日時点での費用となります。
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