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熊取町の台風で屋根の一部が飛ばされ雨漏りした屋根の復旧工事
更新日:2025年10月6日
熊取町のスレート屋根の一部修理です。スレートとは厚みが5mm程度の薄い屋根材のことです。2018年9月に発生した台風21号の強風で屋根のスレートと一緒に下地の野地板も飛散してしまいました。
スレート屋根の構造は、垂木の上に野地板(屋根の下地板)を張り、雨水から屋根を守る防水シートを敷き、その上にスレート材を釘留めして施工しているのですが、I様邸は野地板まで吹き飛んでしまいましたので、屋根に穴が開き大量に雨漏りしてしまいました。I様邸の野地板は薄い合板でしたので、耐久性を踏まえて強度のある構造用合板を下地で使用させていただきました。
構造用合板を張り、その上にルーフィングという防水性能の高い防水シートを敷きました。この上に新しいスレートを釘留めして被害箇所を修復します。
屋根にルーフィングを敷き、しっかりと防水した後、各板金を取付けます。
スレート屋根には、雨水が屋根の内側に浸入するのを防止するために必要な箇所に「水切り」という板金部材を取付けています。写真は屋根のケラバ(妻側・雨樋が付いていない方の端)に水切りを取付けるための下地の角材を設置している様子です。
水切りを直接屋根に打ち付けるとビス頭から雨水が入ってしまいますので意味がありません。ですのでこのように角材を屋根に打ち付けて、その上に板金を被せて取付ける方法をとります。そうすると、屋根面に直接打ち付けたビスが板金で隠れるので雨仕舞がいい屋根になります。また、板金は横方向から留めますので、ビス頭が天を向かず、雨水が入りにくい構造になっています。
下地の角材の上に板金を被せて固定しました。これを「ケラバ水切り」と言います。
天を向いている釘は、この上にスレートを葺きますので隠れます。ケラバ水切りがないと、スレートと野地板の小口がむき出しになり、そこから雨水が染み込んで野地板が腐食する原因になったり雨漏りすることもあります。
軒先にも水切りを取付けます。
軒先水切りはルーフィングの下に取付けます。ルーフィングの上に水切りを取付けると、万が一屋根材の内側に雨水が廻った時に、軒先の水切りが雨水を受けてしまい、野地板が腐食してしまいます。先にルーフィングを敷いている場合は、軒先のルーフィングをめくって水切りを取付けます。(写真はルーフィングの上に水切りを置いている状態で、まだ固定していません)
ケラバと軒先に水切りを取付けた後、軒先方向から順にスレートを釘留めしていきます。
軒先方向から固定し、その上に次のスレートを重ね代をとって固定していきます。
屋根の端は、先に取り付けたケラバ水切りの隙間にスレートを差し込んで固定します。そうすると、スレートの端が板金の内側に隠れて雨水の影響を直接受けません。
屋根を一から葺くとき、又は全体を葺き替える時は、軒先から釘留めできるのですが、I様邸のように部分的となると、既存のスレートとの取り合い部はコーキングで固定する方法をとります。スレートは釘留めした箇所の上に次のスレートを重ねて施工しますので、既存のスレートが残っている箇所は釘留めする箇所がすでに隠れて留め付けることができないからです。コーキングは雨水を堰き止めないように必ず屋根の流れに沿って間をあけて充填します。
既存のスレートとの取り合い部を復旧した様子です。
スレートは継ぎ目が揃わないように交互に施工していますので、既存のスレートとの取り合い部ではない方は釘留めできました。
黄色い点線が1枚のスレートの幅です。
スレートをすべて復旧した後、棟板金を復旧します。
棟とは屋根の頂点の取り合い部のことで、そこに取付けている板金を「棟板金」といいます。
I様邸は屋根は飛散しましたが、棟板金は残っており、まだ使用できたので再利用ようすることになりました。
棟板金の下地の貫板は新しいものをご用意しました。
貫板を屋根に打ち付けて、その上に仮撤去していた棟板金を被せてビス留めします。
貫板に向かって横方向からビス留めすることで、ビス頭が天を向かず、雨水が浸入しにくい形状です。
普段は、ただの屋根に見えますが、雨水から建物を守るために様々な工夫をされていて、よく考えられてつくられているのです。
棟板金の継ぎ目から雨水が浸入して雨漏りしたという事例がありますので、継ぎ目には必ずコーキングを充填して防水させていただいております。また、板金を取付けたあと、その上にもコーキングを充填して二重で防水していますのでご安心ください。
既存の棟板金は釘留めされており、経年で抜けかかってきていたので、ビスでしっかりと固定しました。既存の釘は抜かずに打ち直します。
屋根の上の工事では足場が必要になることがほとんどですので、足場を建てた時に修繕できる箇所は直すようにしましょう。
台風で飛散した屋根の復旧完了です。
今回の修理で屋根の垂木も固定しなおし、下地も耐久性のある構造用合板を使用させていただきましたので、部分的ではありますが、以前よりも強度のある屋根になりました。
この後、屋根全体を塗装でメンテナンスしますので、スレートの新旧の差がなくなり美しく仕上がります。
次は屋根塗装の様子をご紹介します。
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