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真岡市 モニエル瓦屋根を調査|ケラバ瓦のズレと棟まわりの隙間を確認
更新日:2026年9月28日
こんにちは。街の屋根やさん栃木小山店です。
真岡市のお客様からいただいたご相談は、『屋根の端にある瓦がズレて、落ちそうになっている』というものでした。
現地で確認すると、屋根の端部のケラバ瓦が大きくズレ、固定していた釘も抜けている状態でした。さらに詳しく調べていくと、瓦を支える垂木(たるき)に腐食が見つかり、単純な瓦のズレだけではないことを確認。また、築35年が経過していることから屋根全体を点検したところ、2階屋根の棟まわりやベランダ下にも気になる箇所が見つかりました。
今回は、ケラバ瓦がズレた原因や屋根全体の調査結果とともに、部分修繕・葺き直し・葺き替えの特徴やメンテナンスの考え方についてお話しします(╹◡╹)
真岡市にお住まいのお客様より、『屋根の端にある瓦がズレて落ちそう』と、ご連絡いただきました。
お住まいは築35年で、使用されている瓦は『モニエル瓦』でした。
モニエル瓦は、セメントと砂を主原料とした『乾式コンクリート瓦』の一種です。陶器瓦のように表面自体に防水性があるわけではなく、塗膜によって雨水から瓦を保護しています。そのため、経年による塗膜の劣化や色あせ、ひび割れなどがないか、定期的に点検することが大切です。
まず確認したのは、お客様が『落ちそうになっている』と、心配されていた屋根の端部です。
写真を見ると、端に取り付けられているケラバ瓦の釘が抜け、
本来の位置から大きくズレていることが分かります( ;∀;)
ケラバ瓦とは、屋根の妻側(雨樋が付いていない側)の端部を保護するための瓦です。屋根の端を覆うことで、横から吹き付ける雨水が屋根内部へ入り込むのを防ぐ役割も担っています。
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他のケラバ瓦を確認すると、大きくズレてはいないものの、釘の抜けや浮きが見つかりました。
では、なぜケラバ瓦を固定する釘が抜けたり、ズレてしまったのでしょうか。固定部分を詳しく確認すると、瓦だけではなく、その下にある垂木にも問題が見つかりました。
一見すると『釘を打ち直せば元に戻せるのでは?』と思われるかもしれません。しかし、さらに確認すると、釘を固定する側の垂木(たるき)に腐食が生じていることが分かりました。
こちらの屋根には木製の垂木が使われていました。
現在では腐食しにくい樹脂製もありますが、木製は腐食すると釘が効きにくくなり、瓦のズレや外れにつながることがあります。そのため、抜けた釘を単純に打ち直すだけでは、再び同じ症状が起こる可能性があるんです(>_<)
当店では、
屋根の不具合を調査するときは、目に見えている症状だけでなく、『なぜズレたのか?』『なぜ釘が抜けたのか?』までお調べしてきました。原因が違えば、必要な修繕方法も変わってきます。
ケラバ瓦がズレた原因を確認したところで、調査を終えるわけではありません。
築約35年の屋根ということもあり、他にも経年による傷みが生じていないか、屋根全体を点検していきます。
2階屋根を確認すると、複数方向から伸びる棟が交わる『四つ又』と呼ばれる部分で、棟瓦が大きく開き、隙間ができていました。
棟は、屋根面同士が接する部分であり、雨水の浸入を防ぐうえでも重要な場所です。特に四つ又のように複数の棟が集まる箇所は形状が複雑になるため、それぞれの瓦を適切に取り付ける必要があります。
これだけ隙間が生じていると、風を伴う雨などによって内部へ雨水が入り込む可能性も考えられます。
四つ又以外の棟の接続部分でも、棟瓦がズレて隙間があいている箇所も見つかりました。
今回のように一部分の不具合をきっかけにご相談いただいた場合でも、
築年数が経過している屋根では、『ほかに傷んでいる場所がないか?』あわせて点検することが大切です。
続いて、下屋(げや:1階部分屋根)も確認しました。
こちらで気になったのは、ベランダの下にある外壁と屋根が接する部分です。通常であれば壁際まで棟瓦を納めるところですが、写真を見てのとおり、その部分には棟瓦がありませんでした。周囲を確認しても外れた棟瓦は見当たらず、いつからこの状態なのかも分からないため、経年によって脱落したとは断定できません。もともとこのように施工されていた可能性も考えられます。
さらに注意したいのは、上にあるベランダから流れ落ちる雨水です。雨水がちょうどこの付近へ落ちていて、屋根瓦にシミが広がっていました。
雨が降るたびに、屋根と壁の取り合い(境目部分)から雨水が入りやすい状態です。現在は雨漏りしていなくても、この状態が続けば雨漏りにつながる可能性があります(O_O)
今回調査した結果を踏まえ、部分修繕・葺き直し・葺き替えの3通りの修繕方法を検討しました。
| 修繕方法 | 今回の屋根での考え方 |
| 葺き替え | 瓦・防水紙・下地まで確認・更新でき、屋根の軽量化も図れる。築35年という経過年数を考えると第一候補 |
| 葺き直し | モニエル瓦を再利用できる状態なら、防水紙などを更新して瓦を戻す方法も検討可能。ただし、モニエル瓦は廃盤となっており、割れ・欠けが多いと施工が難しい |
| 部分修繕 | ケラバ瓦や棟瓦を取り直す方法。費用を抑えられる一方、古い防水紙など既存部分が残るため雨漏りリスクも考慮する必要がある |
今回、葺き替えを第一候補として考えたのは、単に築35年が経過しているからではありません。ケラバ瓦を固定する釘だけでなく、その釘を受ける垂木にも腐食が確認されたためです。部分的に瓦を戻すことはできますが、それだけでは屋根の下に隠れている防水紙や下地は手付かずとなってしまいます。
もちろん、『築35年だから全部交換しましょう』という話でもありません。費用を抑えて必要なところだけ直す方法もあります。
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このような場合、『どの修繕方法が正解か?』ではなく、これから何年住む予定なのか、どこまで屋根に手を入れるのか、予算をどう考えるのかによって選択肢が変わります。だからこそ、費用を抑えて必要な部分だけ直す方法と、今後を考えて下地から手を入れる方法、それぞれの違いをお話ししました。工事を急いで決める必要はありません。まずは今の屋根がどんな状態なのかを知ったうえで、ご家族で考えていただければと思います。
お客様も、『落ちそうな瓦だけ直せばよいと思っていました。少し考えさせてください』とのことです。屋根の状態とメンテナンスの考え方をアドバイスして、現場調査を終えました( ^ω^ )
今回の真岡市の調査は、『屋根の端の瓦が落ちそう』というご相談から始まりましたが、ケラバ瓦のズレだけでなく、垂木の腐食や棟まわりの隙間など、屋根の各所に気になる状態が確認されました。
屋根の不具合は、見えている部分だけを直せばよいとは限りません。今回も、ケラバ瓦のズレをきっかけに固定する木部や屋根全体まで確認したことで、これからのメンテナンスを考えるための材料が増えました。
お客様には、部分修繕・葺き直し・葺き替え、それぞれの違いをご説明し、一度ご家族で考えていただくことになりました。屋根の修理は金額も大きくなりやすいからこそ、『どこまで直すのか』を納得してから決めていただければと思います(^ ^)>
屋根やお住まいのトラブルやお悩みごとをお気軽にお問い合わせください当店は、屋根をきっちりお調べして、今すぐ必要な修繕・将来必要となる修繕に分けてアドバイスさせていただきます٩( 'ω' )و
モニエル瓦のケラバ瓦や棟瓦の不具合に関するよくいただくご質問3選
モニエル瓦のケラバ瓦が少しズレているだけでも修理した方がよいですか?
小さなズレでも、固定している釘の緩みや下地木部の傷みが隠れていることがあります。風でズレたり、落下したりする可能性もあるため、早めに確認してもらうとよいでしょう。
隙間があるからといって、必ずすぐ雨漏りするとは限りません。ただし、風を伴う雨が入り込みやすくなるなど、雨漏りにつながる要因にはなります。
モニエル瓦が古くなったら、必ず葺き替えが必要ですか?
必ずしも葺き替えが必要とは限りません。瓦や下地の状態によっては、既存瓦を再利用する葺き直しや部分修繕を選べる場合もあります。
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