真岡市 強風で雨樋が破損！ナショナルN4.0Ⅱは廃盤で全交換が必要
更新日：2025年12月27日
真岡市のお客様宅に急行すると、2階軒先の雨樋が途中から外れてしまっています！
瓦屋根の落ち着いた外観のお家なのに、雨樋がぶら下がっている様子はなかなか衝撃的な光景(＠_＠;)
破損した雨樋は継手から真っ二つに折れており、コーナー部分の継手にまで破損が及んでいました。
継手（つぎて）とは、雨樋と雨樋をつなぎ合わせるための接続部品のことです。
軒樋（横向きの雨樋）は屋根の大きさに合わせて数本繋いで設置するため、そのつなぎ目に必ず継手が使われています。
他現場の画像
ぶら下がったままの雨樋は落下の危険性があり、被害を広げてしまう恐れがあるのでひとまず撤去しました。
本来雨樋は支持金具で固定されていますが、この雨樋は金具ごと外れてしまっている状態。
支持金具は非常に鋭利な金属ですので、注意しながら雨樋を取り外していきます。
おそらく支持金具単体でもいくつか落下していると思われますが、住人の方や周囲に被害はなかったようで不幸中の幸いでした;:(∩´﹏`∩):;
真岡市のお客様宅の雨樋は、ナショナル（現Panasonic）の「N4.0Ⅱ」という、すでに廃盤となっている製品です。
アイアンのNシリーズとして発売された雨樋ですが、このシリーズはＮ4.0・Ｎ5.5・Ｎ5.5Ⅱも生産終了しており、現存するのは主に玄関先に使用されるＮ3.5Ⅱのみ(◜०﹏०◝)
廃盤品の雨樋でも、集水器を介してつなぎ直すといった修理方法が取れる場合はあります。
しかし廃盤になる雨樋はそれだけ使用年数が経過しているため、無事だった部分も同様に劣化が進んでいる可能性が高いのが実情です。
破損部以外の雨樋の状態を見ていきましょう。
ナショナルN4.0Ⅱは全体的に塗装も剥がれ、色褪せが顕著で古びた印象が目立つ雨樋です。
幾つかの箇所に歪みがあり、大きく変形していますね・・・。
これだけ歪んでしまっていると、降雨の際には雨水が雨樋を正常に流れずにあふれ出てしまいます(^^;;
継手が破損している箇所も見受けられました。
継手が壊れているとそこから雨水が漏れてしまい、雨樋の役割が低下してしまいます。
このままの状態を放置していると、雨樋から上手く排出されずに流れ出た雨水によって外壁にも悪影響を及ぼし、建材の劣化を早めてしまう可能性もあります。
今回は破損を免れた雨樋も劣化が進んでおり、強風が吹きやすい立地状況や今後の安心を考えると、2階部分の雨樋（軒樋）はすべて交換修理するのが望ましいと思います。
部分補修にとどめず、全体を見据えた修理が再発防止につながります(`・ω・´)ゞ
調査結果を踏まえ、お客様には以下の内容でお話させていただきました。
✔ 2階部の雨樋（軒樋）をすべて交換
✔ 火災保険を活用して費用負担を軽減
今回の破損原因は “強風” のため、火災保険の風災に該当する可能性があります。
お客様のご意向で火災保険申請のお手伝いもさせていただきます(^-^)
火災保険申請前に交換修理を行う事は出来ませんが、落ちかかった雨樋を外して被害を広げないよう最低限の応急処置を行い、本日の調査終了です！
現場に合った適正な工事内容・適正価格・高品質施工で、お客様の期待にお応えします(^o^)丿
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