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【松原市】バルコニー・陸屋根の防水工事後編|塩ビシート防水(機械的固定工法)で雨漏り対策
更新日:2025年12月22日
こんにちは、街の屋根やさん堺店です。
前回、松原市の築60年RC造住宅にて行った防水工事の前編として、仮設足場の設置や笠木撤去、防水の押さえ金物の取り付けといった防水工事に入る前の重要な下準備工程をご紹介しました。
今回のブログでは
バルコニー・陸屋根に塩ビシート防水(機械的固定工法)を施工していく工程を詳しくご紹介します。
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密着工法は、
防水シートを接着剤で下地に直接貼り付ける方法です。
工期が比較的短く、下地と一体化するため耐風性・耐久性の高い工法です。
しかし、下地のひび割れや建物の動きの影響を受けやすいという特徴があります。
機械的固定工法は、防水シートを専用の固定ディスクや金物で建物に固定し、その上にシートを張っていく工法です。
下地に直接貼り付けないため、建物の動きに追従しやすく既存防水の影響を受けにくい、改修工事に向いているという特徴があります。
防水工事の最初の工程として、バルコニーと陸屋根全体に絶縁シートを敷き込みます。
「絶縁」とは下地と新しい防水層を直接つなげず、影響を切り離すという意味です。
既存の床にそのまま防水シートを施工してしまうと、既存床の影響を受けて防水層がふくれたり、劣化が早まる原因になることがあります。
そこで間に絶縁シートを挟むことで下地の動きや湿気が防水層に直接伝わらないようにし、防水を安定させて長持ちさせる効果があります。
シートはシワや浮きが出ないように隅々まで丁寧に敷き込み、下地を整えていきました。
防水シートをしっかり固定するための塩ビ鋼板と固定ディスクを取り付けていきます。
防水シートを建物に留めるための土台のような部材です。
●塩ビ鋼板➩端や立ち上がり部分を押さえる金物
●固定ディスク➩防水シートを建物に留めるための留め具の土台
固定ディスクは建物の形や風の影響を考えながら、一定の間隔でビス留めしていきます。この間隔が広すぎるとシートが動きやすくなり、狭すぎても施工に支障が出るため、決められた基準に沿って丁寧に取り付けます。
固定ディスクの設置が完了したら、塩ビシートの敷き込み作業です。
今回は田島ルーフィング㈱の塩ビシート防水材「ビュートップ」を使用します。
ビュートップは耐久性・耐候性に優れた塩化ビニール製の防水シートで、紫外線や雨風の影響を受けやすいバルコニーや陸屋根でも安定した防水性能を発揮します。
シート自体が柔らかく、建物のわずかな動きにも追従しやすいため、ひび割れが起こりにくいのも特長のひとつです。
シワやたるみが出ないように、位置を確認しながら敷き込んでいきました。
シートの位置が決まったら、シート同士を溶着していきます。
溶着とは、熱を加えて一体化させる作業のことです。
塩ビシート接合部の溶着などに用いられる溶着材を塗布して、シートを貼り合せます。
継ぎ目をしっかり溶かして接合することで、防水層としての一体性を高めます。
平場の防水シート施工が完了したら、
バルコニーや陸屋根の立ち上がり部分にも塩ビシートを施工していきます。
立ち上がり部分は雨水が集まりやすく、雨漏りの原因になりやすい箇所です。
壁際に沿ってシートを立ち上げ、平場のシートと重ね合わせながら丁寧に溶着し、防水層を一体化させていきます。
また、
角(入隅)部分はシートが浮きやすく、隙間ができやすいためパッチを張って細かな部分まで丁寧に施工しました。
「誘導加熱器」という専用の機械を使用して、塩ビシートを固定ディスクに溶着します。誘導加熱器を塩ビシートの上から当てるとシートの下にある固定ディスクだけが加熱され、その熱によって塩ビシートの裏面が溶けます。
溶けたシートが固定ディスクと一体化することで、接着剤を使わずにしっかりと固定される仕組みです。
この施工方法によって防水層に穴を開けることなく固定でき、強風や建物の動きにも対応しやすい耐久性の高い防水層が形成されます。
最後は
シートの継ぎ目に専用のシール材を充填します。
シート防水が施工できない箇所はウレタン防水で対応します
塩ビシート防水は広く平らな面に適した工法ですが、凹凸が多い箇所や配管周りなど、形状が複雑な部分には施工が難しい場合があります。
無理にシートを張ると浮きや隙間が生じる恐れがあります。
そのため
形状が複雑な箇所にはウレタン防水を施工しました。ウレタン防水は液体状の材料を塗って仕上げるため、細かな形状にも隙間なく施工できます。
シート防水とウレタン防水を場所に応じて使い分けることで、雨漏りが起こりやすい部分もしっかりカバーした防水性の高い仕上がりになります。
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ウレタン防水とは?
防水工事が完了したら、バルコニー・陸屋根の立ち上がり部分に笠木を取り付けます。
まずは笠木取付用ホルダーを設置しますが、水糸(みずいと)を張って通りや高さを確認しながら歪みが出ないように固定していきます。
ホルダーの位置がずれると笠木が波打ったり隙間ができる原因になるため、見た目だけでなく防水性にも関わってきます。
塩ビシート防水とウレタン防水を組み合わせた施工で、バルコニー・陸屋根の防水工事が完了しました。
今回の工事では、防水層の内部に湿気がこもらないよう脱気筒(だっきとう)も設置しています。
脱気筒は防水層の下に溜まりやすい水蒸気を外へ逃がす役割があり、防水層のふくれや劣化を防いで長期的に防水性能を維持するために重要な設備です。
この後、仮設足場を解体してすべての工事が完了しました。
塩ビシート防水とウレタン防水を適材適所で施工したことで防水性能がしっかりと回復し、今後は雨漏りの心配なく安心してお過ごしいただける状態になりました。
バルコニーや陸屋根の防水工事は使用する工法だけでなく、下地の状態や形状に合わせた施工がとても重要です。
今回のように塩ビシート防水とウレタン防水を適材適所で組み合わせることで、雨漏りが起こりやすいポイントまでしっかり対策した防水工事が可能になります。
バルコニーや陸屋根の雨漏り、防水の劣化が気になる方は、当店までお気軽にご相談ください。
街の屋根やさん堺店では、屋根工事が初めてというお客様でも安心してお願いしていただける体制を整えております!
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