雨の日に滝のような水が…その原因は「お隣の立派な松の木」

お客様のご自宅に到着してまず目に飛び込んできたのは、お隣の敷地にそびえ立つ見事な松の木でした。

非常に立派な枝ぶりですが、風が吹くたびにその「松葉」がお客様の屋根へと降り注いでいたのです。松葉は細くて鋭いため、一度雨どいに入り込むと網をすり抜けたり、中で複雑に絡まり合ったりして、排水をせき止めてしまいます。

「最近、雨が降ると雨どいの途中から水が溢れて、まるで滝のようになっている」とお客様もお困りでした。

瓦屋根の上は松葉の絨毯！まずは屋根の清掃から

さっそく屋根に登ってみると、瓦の隙間という隙間に大量の松葉が入り込んでいました。

ここで少し専門的なお話をすると、瓦屋根には「谷（たに）」や「重なり目」といった、雨水を逃がすための大切な通り道があります。ここに松葉や泥が溜まると、雨水が本来のルートを通れず、瓦の裏側に回り込んで「雨漏り」を引き起こすリスクが高まるのです。

まずは、この瓦の上に積もった「松葉の絨毯」を丁寧に手作業で取り除いていきます。一見地味な作業ですが、住まいを長持ちさせるためには欠かせない工程です。

詰まりの主戦場！軒樋（のきどい）に溜まった泥と松葉の除去

次に着手したのは、今回のトラブルの主因である「軒樋（のきどい）」の清掃です。
※軒樋とは、屋根の先端に沿って横向きに設置されている、雨水を受けるための溝のことです。

のぞき込んでみると、そこにはヘドロ状になった土と、そこにがっちりと根を張るように絡まった松葉がびっしり！これでは雨水が流れるスペースなど全くありません。

専用の道具を使い、樋を傷つけないよう慎重に、かつ徹底的にゴミを掻き出していきます。徐々に樋の底が見えてくると、なんだか心までスッキリしてくるから不思議です。

回収したゴミは土嚢（どのう）袋に山盛りに！

今回の清掃で回収した松葉や枯れ葉、土などのゴミを集めてみると、なんと土嚢袋がパンパンになりました！
写真は工事途中の写真です。

「こんなにたくさんのものが詰まっていたの？」と、お客様もその量に驚かれていました。これだけの重さが雨どいにかかっていたと思うと、樋自体が歪んだり外れたりする前に掃除ができて、本当によかったです。

最後に、高い場所にある「集水器（しゅうすいき）」（縦のパイプへ水を流し込む漏斗のような部分）までしっかり通水を確認し、スムーズに水が流れるのを見届けて工事完了です。

雨どいの詰まりを放置すると、お家が傷む原因に

「たかが掃除」と思われがちですが、雨どいの詰まりを放置すると、以下のような二次被害が起こる可能性があります。

1. 外壁の劣化：溢れた水が外壁を直接叩き、壁のひび割れや汚れの原因に。
2. シロアリの発生：跳ね返った水で基礎周辺が常に湿ると、シロアリが好む環境になります。
3. ご近所トラブル：溢れた水の音が騒音になったり、お隣へ水が飛び散ったりすることも。

「雨の日に変な音がする」「雨どいから水が垂れている」と感じたら、それは住まいからのSOSサインかもしれません。

雨どいトラブルはお気軽にご相談ください！

今回のような松葉や枯れ葉による詰まりは、ご自身で屋根に登って作業するのは非常に危険です。特に瓦屋根は滑りやすく、慣れない方が登ると瓦を割ってしまうこともあります。

「うちの屋根も一度見てほしい」「雨どいの掃除だけ頼むのは申し訳ない…」なんて心配はご無用です！
私たち街の屋根やさん大阪門真店は、そんな地域の小さなお困りごとにこそ、迅速・丁寧に対応いたします。