みなさん、こんにちは！
街の屋根やさん加古川店です！

本日は、明石市にお住まいのお客様よりご依頼いただいた、外壁シール打設工事をご紹介します。

まとまった雨が降った際に、天井やサッシ周りから雨漏りが発生したことをきっかけにお問い合わせいただきました。

現地調査の結果、ALC外壁目地とサッシ周りにおいて、経年劣化やひび割れが進行していたため、外壁塗装にともなうシール打設工事をご提案しました。

雨漏りが発生したら、できるだけ早めに業者に修理を依頼しましょう。
放置すると被害が広がり、修理費用も大きくなる可能性があります。
少しでも気になる箇所があれば、本記事を参考に点検や調査をご検討ください。

今回シール打設工事を行った現場のご紹介

今回ご相談をいただいたお客様のご自宅は、築39年ALC外壁の3階建て住宅です。

現地調査では、以下の症状が確認されました。

• ALC外壁のひび割れ
• 目地のシーリングの劣化
• サッシ周りのシーリングの剥離、欠損

これらの症状を長期間放置すると、雨漏りだけでなく、構造体への影響も懸念される状態でした。
そのため、外壁塗装にともなうシーリングの補修（シール打設工事）をご提案しました。

外壁のALCとは、Autoclaved Lightweight Aerated Concrete（オートクレーブ軽量気泡コンクリート） の略で、日本語では「軽量気泡コンクリート」と呼ばれています。

セメントなどを原料に発泡させて軽量化し、さらに高温・高圧の蒸気で養生して作られたコンクリートです。
軽量でありながら、断熱性・遮音性・耐火性に優れているため、建物の外壁だけでなく、床や間仕切り壁など幅広い用途で使用されていますが、経年によるひび割れや目地の劣化には注意が必要で、定期的な点検・メンテナンスが重要です。

現地調査を踏まえてご提案した工事内容

今回ご提案したシール打設工事とは、ALC外壁の目地やサッシ周りに新しいシーリング材を充填し、雨水の浸入を防ぐ工事です。

築39年の3階建て住宅では、経年劣化やひび割れにより目地やサッシ周りから雨水が浸入しており、内壁の腐食やカビの発生リスクが高まっていました。
そこで、外壁塗装の前にシーリング材を打設することで、外壁の防水性を高め、雨漏りを予防することをご提案しました。

塗装前にシール打設を行うことは、塗装の耐久性を長持ちさせるためにも非常に重要です。
劣化した目地やサッシ周りを補修することで、塗装のひび割れや剥がれが起きにくくなり、建物全体の防水性を維持できます。
さらに、施工後の雨漏りトラブルや再塗装のリスクを減らし、長期的なメンテナンスコストの削減にもつながります。

シール打設工事開始

プライマー塗布

今回のシール打設工事は、以下の手順で進められました。

1. 目地・サッシ周りの清掃
汚れや古いシーリング材を取り除き、表面を整え、新しいシーリング材の密着性を高める。

2. サッシ周りテープ養生
シーリング材が外壁や建具に付着しないよう、テープで養生・保護。

3. プライマー塗布
シール打設箇所にプライマーを塗布。表面を整えることでシーリング材の密着性が高まり耐久性向上。

4. シーリング材の打設
新しいシーリング材を目地に充填。

5. ヘラ・コテ押さえ
打設したシーリング材をヘラやコテで均一に整える。

6. 乾燥
十分乾燥させることで、長期的な耐久性を維持できる。

このように、各工程を一つ一つ丁寧に行うことで、外壁の防水性や耐久性を長期的に保つことにつながります。

写真は、サッシ周りにプライマーを塗布している様子です。
プライマーは、シーリング材を目地やサッシにしっかり密着させるために欠かせない下塗り材です。

均一にムラなく塗ることがとても重要で、塗り残しがあるとシーリング材が密着せず、隙間から雨水が浸入する原因になってしまいます。
刷毛を使うことで、目地の隅々までプライマーを行き渡らせることができ、塗りムラや塗り残しを防ぎます。
今回のように、目地が縦横に多いALC外壁では、シーリング材の密着性の確保が非常に重要なんですよ。

シール打設

今回のシール打設工事では、コニシ㈱ SRシールS70ノンブリードを使用しました。
変成シリコーン系の高性能シーリング材で、外壁の目地などに適しています。
“ノンブリード”とは、シーリング材の油分がにじみ出して塗装面が汚れる「ブリード現象」が起きにくいタイプであることを意味します。

【SRシールS70ノンブリードの特長】

• ノンブリードタイプで塗装面への油分の染み出しが発生しにくく、美観を保つ
• 優れた耐久性と耐候性を持ち、約10年相当の防水性能を維持
• 接着性が高く、ALCをはじめとしたさまざまな外装建材に対応
• 硬化が早く、べたつきが少ないため、汚れが付着しにくい

SRシールS70ノンブリードを使用することで、外壁の目地やサッシ周りの防水性と耐久性を長期にわたり確保できます。

写真は、目地にシーリング材を充填した直後の状態です。
まだ表面が平らになっておらず、盛り上がりや凹凸が見られますが、これから、ヘラやコテで押さえて平滑に整えていきます。
シーリング材を均一に押さえることで、目地全体に密着させ、隙間のない強固な防水層を形成します。

こちらは、充填したシーリング材をヘラやコテで押さえた後の状態です。
シーリングの表面が平滑になることで、塗装がきれいに仕上がり、耐久性も向上します。

サッシ周りは、外壁の中でも特に雨水が浸入しやすい箇所です。
窓枠や建具との取り合い部分にわずかでも隙間があると、雨水が内部に入り込み、内壁の腐食やカビの発生、断熱性の低下などのトラブルにつながります。

今回は、塗装前にしっかりシール打設を行い、隙間なく防水層を形成しました。
ALC外壁では、目地が縦横に多く設けられているため、目地とサッシ周りの丁寧なシール打設が、長期的な雨漏り防止と建物性能の維持に直結します。

外壁やサッシ周りのシール打設は、雨漏り補修や防水性能の維持に欠かせない施工です。
同じように、屋根工事やその他の雨漏り補修でも、シーリングの種類や適切な使用方法が工事の耐久性や防水性能に大きく影響します。
より詳しい内容は、以下の記事でご紹介していますのでぜひ読んでみてくださいね。

関連記事：屋根工事と雨漏り補修に必要なシーリングやコーキングの種類と使用法

工事を終えて

工事が無事に完了し、目地とサッシ周りのシーリングもしっかりと防水性を確保した仕上がりになりました。

雨漏りや外壁のひび割れなど、気になっている箇所はありませんか？

お住まいに少しでも不安を感じ始めた今こそ、リフォームやメンテナンスを考えるタイミングです！

「うちはまだ大丈夫だろう…」と思っている方も、まず街の屋根やさん加古川店までご相談ください。
点検・調査・お見積もりはすべて無料で承っております。
専門スタッフが現地を確認し、お住まいの状況に合わせた最適な施工プランをご提案いたしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください！

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街の屋根やさん加古川店は地域密着で、屋根工事のトラブルに対し迅速サポート！
全日本瓦工事業連盟加盟にも所属しており、経験豊富な対応で問題を解決します！

【所有資格】
・日本屋根診断士　・自然災害鑑定士　・宅地建物取引士
・足場組立作業主任者　・ケイミューROOGA施工管理者
・石綿等取扱い作業従事者　・石綿作業主任者 ・一般建築物石綿含有建材調査者
・JUAVAC認定 UAVフライト技術証明書取得　・クレーン運転（5ｔ未満）特別教育受講済