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大東市 日本瓦から軽量瓦のROOGA雅<みやび>に葺替工事を行いました。
大東市 屋根材(瓦)
【工事のきっかけ】
建てた時から40年以上、瓦は交換してなく、地震などで瓦が落ちたり、家が古いので倒壊とかしたら怖いので、軽い瓦にしたいとご相談を頂きました。
でも、スレートなどの屋根材は雨音が大きくなる可能性もあるし、屋根も重厚感のある和風で仕上げたいとのご要望でしたので、「ROOGA雅」での葺替工事をご提案させて頂きました。
基本情報
- 施工内容:屋根材(瓦)
- 施工期間:4日間
- 築年数:40年
元々は一般的な日本瓦で葺かれた屋根で、見た目をあまり変えずに屋根の軽量化できるKMEW製の「ROOGA雅」に葺替工事を行いました。
和型瓦とROOGA雅の重量を比較すると、ROOGA雅は和型瓦の約半分以下の重さであり、屋根の軽量化に大きく貢献します。
1平方メートルあたりの具体的な重量は以下の通りです。
| 屋根材 |
1平方メートルあたりの重量(目安) |
| 和型瓦(陶器瓦など) |
約45~60 kg |
| ROOGA雅(ルーガ 雅) |
約19~21 kg(坪当たり約64~68 kgを換算) |
重量に関する特徴
- ROOGA雅の軽さの理由: ROOGAは、樹脂を混ぜた特殊な軽量セメント素材でできており、内部に無数の気泡を持つ構造により軽量化を実現しています。
- 耐震性への影響: 屋根が重いと地震の揺れによる建物への負荷が大きくなります。ROOGA雅のような軽量な屋根材に葺き替えることは、建物の耐震性を高める上で非常に有効な手段の一つです。

施工前の瓦は陶器いぶし瓦です。昔から関西では瓦の下に土を置いて並べていく「土葺」※1が主流で、この瓦の下に土が敷き詰められているわけですから、かなりの重量が屋根に乗っている訳です。
※1
瓦の**土葺き(つちぶき、どぶき)**工法とは、粘土質の「葺き土(ふきど)」を屋根下地全面または一部に敷き詰め、その粘着力で瓦を固定する伝統的な施工方法です。大正時代から昭和初期にかけて日本の瓦屋根の主流でしたが、現在では耐震性の観点からほとんど採用されていません。
仕組みと特徴
屋根の野地板(下地)の上に葺き土を敷き、その土に瓦を押し付けるようにして固定します。土がクッション材の役割を果たし、瓦の微妙な寸法違いや下地の凹凸を吸収して屋根を美しく仕上げる効果があります。
メリットとデメリット
メリット:
- 断熱効果:土の層が厚いため、高い断熱効果を発揮します。
- 防水効果:雨水が浸入しても、土が一時的に水分を吸収し、下地への到達を遅らせる効果があります。
- 安定感:屋根全体の重量が増すことで、建物に安定感をもたらすと考えられていました。
デメリット:
- 重量が重い:大量の土を使用するため屋根が非常に重くなり、建物の躯体(柱や梁)に大きな負担がかかります。これは現代の耐震基準では大きな問題となります。
- 耐震性の問題:地震の揺れで土が乾燥して崩れたり、瓦がズレたり、落下したりするリスクがあります。
- 施工コスト:土を扱う技術が必要で、施工に手間とコストがかかります。
現在の状況
土葺き工法は、その重量ゆえに現代の耐震基準を満たすのが難しいため、現在新築で採用されることはありません。
既存の土葺き屋根は、**「引っ掛け桟葺き工法(乾式工法)」**と呼ばれる、土を使わずに瓦桟(さんが)に瓦を引っ掛けて固定する軽量な工法への葺き替えリフォームが推奨されています。これにより、屋根の軽量化と耐震性の向上が図れます。

まずは、既存陶器瓦とその下の土を撤去します。
瓦を1枚1枚手で外し、その下の土をバケットで集めて、荷揚に積み屋根から降ろします。
かなりキツイ作業で、機械などの省力化はできず、土まみれになりながら、瓦を外して行きます。

瓦と土を撤去し、野地上に貼ってあったビニール製の下葺材を撤去すると、野地板が現れます。
写真を見てわかるように、昔は不揃いの板をスキマを開けて垂木に打ち付けていたのです。
瓦もほとんど釘などで止めずに、土で押さえていただけなので、この野地でも行けたんですね。
でも、今は瓦は全枚、釘及びビスでの留め付けが義務付けられておりますので、この野地の状態では新しい瓦は葺けませんので、
この野地板の上に、合板で野地を作成して行きます。
荒野地板の上に垂木を打って補強し、その上から構造用合板で野地を作成します。
野地が出来たら下葺材のゴムアスルーフィング※2を貼って行きます。
※2
ゴムアスルーフィングは「改質アスファルトルーフィング」の通称で、屋根の防水シートとして現在主流の高性能な建材です。アスファルトにゴムやポリマーなどの改質材を加えることで、従来の「アスファルトルーフィング」の弱点を克服し、防水性能と耐久性を大幅に向上させています。
下葺材を貼ると、やっと新しい瓦が葺かれます。
ROOGA雅を野地板に釘で止めて行きます。
ROOGA雅は軽量でありながら、見掛けの厚みは25mm以上と、陶器瓦並みの厚みと風格を保っています。
屋根全体に本体瓦を葺いたら、最後は棟瓦の納めです。
「ROOGA(ルーガ)雅」の棟瓦は、乾式工法と呼ばれる施工方法で設置されることが一般的です。これは、従来の湿式工法(漆喰などを使用する方法)とは異なり、専用の金具や防水部材を用いて機械的に固定する、耐震性・耐風性に優れた現代的な工法なんです。

完成写真です。
軽量瓦でありながら、瓦に厚みがあるので和風の意匠を崩さないデザインになってますね。
ケイミューの屋根材「ROOGA(ルーガ)雅」は、
「軽量・高耐久」という機能性と「伝統的な瓦の意匠」を両立したハイブリッドな屋根材なんです。
日本の伝統的な美しさを大切にしながら、現代の住宅に必要な軽量性や災害への強さを兼ね備えた、バランスの取れた屋根材と言えます。
ROOGAなどの軽量瓦への葺替工事などは、屋根専門工事店として創業50年の瓦工事店が運営する
街の屋根やさん大阪門真店にお気軽にお問合せ下さい。
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