現場調査でモルタル外壁にひび割れ・サビを確認

まずは現場を詳しく調査しました。

今回のお宅は、都心部に多い「隣家との距離が非常に近い家」。こうした家の外壁補修ってどうやるの…？と思いますよね。

じつは、人一人が通れないほど近い距離に隣家が建てられている場合、そこの部分の外壁は補修しないことがほとんどです。その理由は、外壁の劣化が少ないためです。

隣家との距離が近い外壁部分は、お隣の家そのものが壁となり、空気や雨に触れることもほとんどありません。劣化速度が非常にゆるやかで、補修が必要になるほど傷んでいないケースが多いのです。

しかし今回のお宅では、壁となっていた隣家がなくなってしまいました。剥き出しになったモルタル壁は、ひび割れが入りやすい素材でもあります。

ひび割れから雨水が入り込めば、躯体部分にも悪影響を与えかねません。

そこで、今回は塗装や部分補修ではなく、耐久性の高いガルバリウム鋼板を上から貼り、モルタル壁をカバーする工法をご提案しました！

耐久性&コストの両方を考慮でき、この住まいにとってぴったりの選択肢です。

当社からの提案に対し、お客様にもご納得をいただけたため、さっそく工事を進めていきます。

作業に先立ち、まずは建物に足場を設置しました。今回は隣家がすでになく通常の足場設置工事を行いましたが、隣に家がある場合でも足場の設置は可能です。その場合、幅の狭い足場を設置し、施工を行います。また、昔ながらの方法として「単管足場」という方法も採用することがあります。

単管足場はパイプを水平に設置し、その上に足を載せるだけのタイプなので、危険度が高くリスクが伴う足場です。状況によっては、近隣の住まいに承諾をいただき、足場をかけさせてもらうこともあります。

足場の設置後、シートを張って周囲にホコリやゴミが飛散しないように対策を行いました。こうした準備をしっかり行うことで、近隣への配慮を欠かさず、安心して施工を進めることができます。

透湿防水シートで防水性と通気性を確保

続いて既存のモルタル壁の上から透湿防水シートを張ります。このシートは、雨水の侵入を防ぎながら、内部にこもった湿気を外に逃がす働きもある、優れものです。

透湿防水シートは上下で重ね張りし、タッカーで固定。重ね部分には専用テープを貼り、防水性を高めています。

仮に防水シートがない状態で板金を張ってしまうと、壁内に結露が発生し、木材や断熱材を腐らせる原因となるため、非常に重要な工程です。

通気層を設けて湿気を逃がします

続いて行ったのは、胴縁（どうぶち）と呼ばれる木材の取り付けです。

胴縁とは、外壁材と防水シートの間に通気層をつくるための下地材のこと。外壁の裏側に空気の通り道を設けることで、湿気がこもりにくくなり、結露の発生を防げます。

取り付けには錆びにくいビスを使用し、強度と耐久性を確保しました

いよいよガルバリウム鋼板の角波板金を施工！

いよいよ仕上げ工程です。

今回使用した外壁材は、ガルバリウム鋼板の角波（かくなみ）板金。表面に波状の凹凸があるタイプで、見た目にもスタイリッシュな印象を与えます。

ガルバリウム鋼板は、アルミ・亜鉛・シリコンを主成分とした合金メッキ鋼板で、サビに強く、耐久性に優れているのが特徴です。モルタル壁のように塗り替えの頻度が少なくて済み、長期的にメンテナンスコストを抑えられる点も魅力です。

板金同士のつなぎ目にはシーリングを施し、端部には専用の役物（やくもの）を取り付けて、機能性と見た目の両方がしっかり両立できるよう、施工しました。

完成後、外観が一気に清潔な印象に！ホワイト系のカラーが建物全体に明るさを与え、どことなく温かなイメージに変化しました。工事後の仕上がりをお客さまにもご確認いただき、安心したご様子を確認しています。

今回の工事で懸念点だった外壁が改善されたため、これからも長く快適に安心して暮らしていただけるはずです。

外壁のカバー工法はコスト・機能面の両方に優れています

今回採用した方法を「カバー工法」と言います。カバー工法は、既存の壁を壊さずに上から新しい外壁材を張る方法です。

解体工事を必要としないため、工期が短く、コストも抑えられるメリットがあります。

「住まいの外壁機能をしっかり整えたいけど、費用はなるべく抑えたい」
「近隣の負担も考えると、工期は短くしたい」

と考える方は、ぜひ、街の屋根やさん名古屋南店へご相談ください。今回の住まいのようなカバー工法での施工はもちろん、ご依頼主さまの予算や住まいの状況に合わせて、より適したプランのご提案もいたします。

外壁補修を検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください！

他、多数の施工実績はこちら！

いただいた多数の「お客様の声」はこちらから！