【かわらUの劣化症状と葺き替えのすすめ】屋根全体の傷みが進行する前に知っておきたいポイント
更新日：2025年11月12日
軽量で施工が容易、そして見た目も美しいことから、1980年代〜1990年代にかけて全国で普及しました。
しかし、表面塗膜が薄く、防水性能や耐久性に課題があり、発売から数十年を経た現在では経年劣化による不具合が多発しています。
かわらUの主な特徴は以下の通りです。
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ただし、塗膜が剥離するとセメント基材が直接雨水を吸収するため、劣化が一気に進行してしまいます。
特に、塗膜が剥がれ落ちた箇所からは雨水が浸透し、内部まで傷みが進行します。
写真のように、塗装の剥離や変色が全面に発生しており、もはや塗り替えではカバーできない状態です。
劣化の初期には白化やチョーキングが見られ、やがて塗膜の剥離・基材の劣化・雨水の吸収と進行します。
この段階ではすでに塗装の密着性が失われており、再塗装しても長持ちしないことが多いです。
これにより屋根材自体が水分を含み、内部から脆く崩れてしまうこともあります。
かわらUのセメント基材は吸水性が高く、一度水を含むと乾燥しにくいため、凍害（冬季の凍結膨張）による割れや、カビ・藻類の定着が顕著になります。
このような状態では、表面の清掃や塗装では根本的な解決にはならず、屋根材自体の交換を検討する段階といえるでしょう。
そのため、かわらUの中でも特にこの箇所に剥離・欠け・ひび割れが集中します。
また、長年の熱膨張と収縮の繰り返しにより、小口部分の剥離が顕著に進行。
放置すると、そこから雨水が侵入し、下地の野地板や防水紙の腐食にもつながります。
このような状態を放置したままにすると、雨漏りや下地の腐朽が進行してしまうため、早期のリフォーム対応が非常に重要です。
このため、劣化が進んだ屋根には「屋根葺き替え」や「カバー工法」が最適な選択となります。
特におすすめなのは、金属屋根（ガルバリウム鋼板）によるカバー工法。
既存のかわらUを撤去せずに施工でき、工期が短く、軽量で耐久性にも優れています。
また、断熱性能の高い金属屋根を選ぶことで、夏場の室温上昇を抑える効果も期待できます。
一方、屋根下地まで劣化している場合は、葺き替え工事で根本的な改修を行うのが安全です。
わたしたち街の屋根やさんでは、現地調査・お見積もりを無料で実施しており、屋根の状態を正確に診断したうえで最適なプランをご提案します。
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