外壁シーリングの劣化やひび割れを放っておくと、室内の雨漏りや外壁材の反り・浮き、カビの発生など大きな被害にもつながります。
実際に、劣化したシーリングの隙間から雨水が侵入していた事例もありました。 

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打ち替え工事とは、古いシーリングを撤去し、新しいシーリングを充填し直す工事です。
軽微なひび割れ程度であれば「増し打ち（上から新しく充填）」で対応できる場合もありますが、今回のように破断して下地が見えている場合は、打ち替えが必要になります。

まずは、劣化してひび割れが起きている既存の目地シーリングを撤去します。
カッターで切り込みを入れ、丁寧にめくっていきます。
古いシーリングを残したまま上から新しい材料を打つと、密着不足で再び剥離する可能性があるため、きれいに撤去することが重要です。

撤去が完了すると、下地にボンドブレーカーが見えるようになりました。

ボンドブレーカーがない場合、シーリング材は左右の外壁材と底面に接着した「三面接着」の状態になります。
外壁は地震や温度変化による伸縮が起きますが、三面接着ではシーリングが揺れ・動きに追従できず、割れ・剥がれの原因になります。

底面に「ボンドブレーカー」を設置することで、左右の外壁材のみにシーリング材が接着する「二面接着」が実現します。
二面接着の場合、温度変化や地震などで建物が動いても、シーリングが柔軟に伸び縮みして順応し、シーリングのひび割れや剥離を防ぐことができます。
ボンドブレーカーを正しく設置することで、シーリングが長持ちし、割れ防止にもつながります。

目地の両側に沿って、マスキングテープを貼っていきます。
これは新しいシーリング材が、外壁材に余分に付着するのを防ぎ、まっすぐ美しい仕上げるための重要な養生の工程です。

目地にシーリングプライマーを塗布します。

シーリングプライマーの工程を省略すると、剥がれや浮きの原因になるため、シーリングを打つ前に必ず塗布します。
刷毛で丁寧に塗布し、しっかり乾燥させました。

今回はコニシのボンド変成シリコンシーラント（ノンブリードタイプ）を使用しました。

シーリング材は「コーキングガン」というシーリングを押し出す工具にセットして充填します。
目地の中に空気が入ると膨れの原因になるため、目地にしっかりシーリングの先を当て、丁寧に打っていきます。
簡単そうに見えるかもしれませんが、意外と難しい作業です。

目地シーリングは、外壁材の間から雨水が入り込むのを防ぐ重要な役割を担っています。
ひび割れや剥がれが起きたまま放置すると、そこから雨漏りや外壁の腐食が進行する可能性があります。
シーリングは経年劣化でひび割れ・剥がれが起きるため、10年ほど経過したら、一度専門業者による無料点検をおすすめします。

今回の記事では、堺市北区で行った目地シーリングの打ち替え工事についてご紹介しました。
目地シーリングは目立たないものの、建物を守る上で非常に重要な部分ですので、定期的な点検・メンテナンスが重要です。
街の屋根やさん堺店では、シーリング工事のみのご依頼も承っております。

「外壁の目地にひび割れが見られる」「シーリングの汚れが目立つようになった」といった目地シーリングの症状が気になる方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

街の屋根やさん堺店では、屋根工事が初めてというお客様でも安心してお願いしていただける体制を整えております！

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