陸屋根の構造とドレンの重要性

ドレンの詰まりによる水たまりの危険性

ドレン詰まりによる水たまりは、単なる見た目の問題ではありません。
次のようなリスクを伴います。

・防水層の浮き・膨れ・破断

・コンクリート内部への浸水

・鉄筋の腐食や爆裂

・室内への雨漏り

・カビやエフロレッセンスの発生

排水不良を放置すると、屋根防水の寿命を大幅に縮めるだけでなく、建物全体の耐久性にも影響します。

ドレン清掃と排水確認の様子

現場ではまず、ストレーナー（ごみ受け）を取り外して排水を促す作業を行いました。

長年清掃されていなかったドレン内部には、泥や枯れ葉、苔などが堆積していました。
ストレーナーを外すことで一気に水が流れ出し、ドレンの詰まりが原因であったことが確認できました。

定期的なドレン清掃を行うことで、こうした水たまりの発生を防ぐことができます。

既存防水層の劣化と穴あきの発見

水たまりができるほど防水層が劣化している現場では、表面のひび割れや膨れ、穴あきがよく見られます。

このように穴が開いてしまうと、そこから雨水が侵入し、下地コンクリートへと浸透していきます。
防水層が劣化しているサインとしては、以下のような症状が挙げられます。

・表面が粉を吹いたように白くなっている

・膨れやひび割れがある

・接着が弱く、踏むとブヨブヨと沈む

練馬区上石神井の現場でも、紫外線や雨水による経年劣化が進んでおり、防水層の全面改修が必要な状態でした。

雨漏りによる室内被害 ― エフロレッセンスの発生

陸屋根の防水改修でおすすめの工法

陸屋根防水には、主に次の3つの工法があります。

・ウレタン防水（密着工法・通気緩衝工法）
　柔軟性があり、複雑な形状の屋根にも施工可能。改修に最適です。

・シート防水（塩ビ・ゴムシート）
　耐久性が高く、屋上や大型建物にも適しています。

・FRP防水
　強度が高く、歩行が多いバルコニーなどに向いています。

練馬区上石神井のように既存防水が劣化している場合は、下地の状態に応じて通気緩衝工法によるウレタン防水改修が最適です。
この工法では下地に通気層を設けるため、内部の湿気を逃がしつつ長期的な防水性を確保できます。

定期点検と清掃の重要性

陸屋根は、見えない部分にトラブルが潜みやすい屋根です。
特にドレンまわりは、1年に1回は清掃と点検を行うことをおすすめします。

• 枯れ葉やゴミの除去

• 防水層のひび割れ確認

• 水はけのテスト

これらのメンテナンスを定期的に行うことで、雨漏りや防水層の破損を未然に防ぐことができます。

まとめ：ドレン詰まりは早めの対処を！

練馬区上石神井の現場のように、陸屋根ではドレンの詰まりひとつで大きな被害に発展する可能性があります。
水たまりができると、防水層の劣化が加速し、最終的には雨漏りや内部腐食へとつながるため、早めの点検・清掃が何より重要です。

街の屋根やさんでは、陸屋根のドレン清掃から防水改修まで一貫対応しています。
「最近、屋上に水が溜まりやすい」「天井にシミがある」などの兆候があれば、早めにご相談ください。

調査・お見積りは無料です。
安心してお住まいを守るために、専門家による定期点検をおすすめします。