水戸市 ベランダ下の軒天に水漏れ！排水パイプを組み直した上で張り替え
更新日：2025年10月8日
ベランダには左右の2箇所に排水口（ドレン）が設けられていましたが、問題はその排水パイプの接続方法です。
本来なら、それぞれ独立して排水できるようにするのが理想ですが、施工時に片側の排水をもう一方へまとめる形で接続されていました( •̀ㅁ•́ ; )
一見シンプルで合理的に見えるこの接続方法ですが、実はトラブルの原因になりやすいのです。
①負圧・空気圧によるポコポコ音や排水不良
複数の排水パイプを1本にまとめると、水が一気に流れる際に空気が抜けにくくなり、配管内で「ポコポコ」という音がしたり、水が流れきらない現象が起こることがあります。
特に長い距離を一方向に流す配管では、空気抜き（通気管）がないとトラブルの原因になります。
接続された2本の排水パイプ
接続された排水パイプを撤去
③接着剤の劣化によるつなぎ目の漏れ
排水パイプは塩ビパイプ同士を接着剤で固定しています。この接着剤は10〜15年ほどで劣化し、わずかな隙間が生じると、水圧や振動でそこからじわじわ漏れることがあります。
特に勾配が悪い部分では、水が溜まってその箇所に負担が集中するため要注意です。
お客様宅でもベランダで排水するたびに、パイプ内にたまった水がつなぎ目から少しずつ軒天裏に漏れ出し、シミとなって現れていました。
軒天だけを張り替えれば、染みがなくなりきれいな状態になります。
しかし、それはあくまで見た目の修繕にすぎません。
根本的な原因である「排水ラインの不良」を直さなければ、再び同じ症状が起こり、そのたびに軒天を取り外す必要が出てしまいます。
見た目を直すだけでなく、「再発防止のための構造改善」が必要だと判断しました(๑•̀ㅁ•́ฅ✧
まず既存の排水パイプを一度取り外し、内部の汚れや詰まりをすべて除去しました。
その上で新しい配管勾配を計算し直し、左右のドレンをそれぞれ単独で排水できるように再設計。
これにより、仮にどちらか片側で水が滞っても、もう一方に影響を与えない構造となりました。
排水ラインの見直しが完了したところで、軒天の張り替え作業に入ります。
既存材を撤去し、新規の軒天材（ケイカル板）を設置しました。
仕上げ材との境目の見切りには、しっかりシーリング処理を施しています。
再組み替えを行った排水パイプは、左右独立でしっかりと勾配がつき、水がスムーズに流れるようになりました。ベランダ下の軒天もすっかり新しくなり、雨の日も安心してお過ごしいただけます。
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