大型倉庫の屋根から雨漏りが発生

本日は三重県桑名市にある企業様のご依頼を受け、大型スレート倉庫の雨漏り現地調査に伺いました。
こちらの倉庫は長年にわたり使用されており、屋根のスレートが経年劣化によって傷み、最近になって雨漏りがひどくなってきたとのご相談でした。

現地に到着し屋根を確認すると、登頂部（棟部分）を中心にかなり大きな穴や剥がれが目立っており、雨が直接内部に侵入してしまう状態でした。特にスレート屋根は劣化が進むと割れや穴あきが急速に拡大するため、応急処置だけでは十分な防水性を確保できません。

また、建物周囲を確認したところ、雨樋が複数箇所で外れ落ちており、雨水が適切に排水されず外壁や基礎部分に直接流れ落ちている状況も確認されました。雨漏りによる室内への被害だけでなく、建物全体の耐久性にも悪影響を与えかねない危険な状態といえます。

調査時の屋根状況

今回の倉庫はかなり大きな建物で、屋根面積も広大です。調査の際には安全を最優先に、専門スタッフが高所作業用の装備を整えて登頂部を確認しました。

• 棟部分に複数の穴あき、割れを確認

• スレートが剥がれて内部が露出している箇所あり

• 各所で雨樋の外れや破損を確認

• スレート自体が脆く、歩行だけでも割れるリスクが高い

倉庫という特性上、内部には機械や資材が保管されており、雨漏りが続けば設備へのダメージや生産活動への支障にも直結します。そのため、企業様としても「どこまで修理すべきか」という判断が非常に重要なポイントとなります。

今後の修理方法について

今回の現地調査を踏まえ、修理方法としては大きく分けて2つの方向性が考えられます。

① 部分修理

穴や割れの大きい箇所に限定してスレートの補修や差し替えを行う方法です。比較的費用は抑えられますが、劣化が広範囲に及んでいるため、再び別の箇所で雨漏りが発生する可能性が高い点がデメリットです。短期的な応急処置には有効ですが、根本解決にはなりにくいでしょう。

② 屋根全体のカバー工法

既存のスレート屋根を撤去せず、その上から軽量金属屋根を被せる工法です。屋根全体を新しくするため、防水性・耐久性が大きく向上し、長期的な安心を確保できます。
ただし、大型倉庫という規模のため、足場設置だけでもかなりの費用が発生します。総工費としては高額になりますが、将来的なメンテナンスコストやリスクを考えると合理的な選択となるケースが多いです。

足場設置の費用問題

今回のお客様も特に悩まれていたのが「足場費用」でした。
小規模な住宅と違い、大型倉庫では屋根全体を囲うだけでも相当な規模の足場が必要となり、数百万円単位の出費になる場合があります。

部分修理を選択した場合でも、高所での安全確保のため足場が必要になるケースが多いため、費用対効果をどう捉えるかが重要です。

Q&A

Q：スレート屋根は補修でどのくらい持ちますか？
A：部分補修であれば数年程度は持つ可能性がありますが、全体が劣化している場合は別の箇所から再び雨漏りするリスクが高いです。

Q：カバー工法のメリットは？
A：既存スレートを撤去せずに工事できるため、廃材処分費が抑えられます。また、新しい金属屋根で覆うことで防水性・断熱性・耐久性が大幅に向上します。

Q：足場を組まずに修理することはできますか？
A：一部の応急処置は可能ですが、安全性・作業効率・品質を考えると足場は必須となることがほとんどです。特に大型倉庫では高所作業が広範囲になるため、足場設置は不可欠です。

まとめ：最適な修理方法を一緒に検討します

桑名市の今回の現場では、登頂部の穴やスレートの剥がれ、樋の破損など、複数の深刻な劣化が確認されました。
修理の方向性としては「部分補修による一時的対応」か「全体カバー工法による根本解決」のいずれかとなりますが、どちらを選んでも足場設置が大きな課題となります。

街の屋根やさん四日市店では、お客様のご予算や今後の建物利用計画をしっかりとお聞きし、最適な修繕方法をご提案いたします。
「とりあえず急場をしのぎたい」「長期的に安心できる倉庫にしたい」など、ご要望に応じて柔軟に対応いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。