ベランダやバルコニーの防水工事でよく採用されています。

【特長】

・強度が高い：硬く丈夫な仕上がりになり、歩行や物の移動にも耐えやすい。
・軽量：建物への負担が少ないため、木造住宅にも向いている。
・継ぎ目のない仕上がり：防水層が一体化するため、雨水が入り込みにくい。

一方で、紫外線や経年による劣化で表面のひび割れやシーリングの劣化が起こりやすく、定期的にトップコートを塗り直すなどのメンテナンスが欠かせません。

➡防水性能No.1！FRP防水をおすすめできる5つの理由

施工前の状態

既存のFRP防水は経年劣化により、表面に細かなクラック（ひび割れ）が発生し、防水機能が低下していました。

また、窓サッシまわりのシーリングが硬化・ひび割れを起こしており、雨漏りの原因となりやすい典型的な症状です。

【FRP防水の主な劣化症状】

✔ひび割れ
✔トップコート劣化（色褪せや剥がれ）
✔表面の摩耗やすり減り
✔シーリング部の劣化
✔白化・変色
✔浮きや膨れ

小さなひび割れや色褪せの段階で適切に補修すれば、FRP防水は長持ちさせることができますよ(^^)/

FRP防水施工

まずは既存の下地をきれいに整えます。

ゴミやホコリを除去し、表面をサンドペーパーなどでケレンして、新しい防水材がしっかり密着できる状態にします。
➡この工程を丁寧に行わないと、後の防水層が剥がれやすくなります。

プライマー塗布

下地と防水材の接着を良くするために「プライマー」を塗布します。

プライマーは接着剤のような役割を果たし、この後に施工するガラスマットや樹脂をしっかり密着させるために不可欠です。

ガラスマット敷き込み

FRP防水の大きな特徴であるガラス繊維のマットを床面全体に敷き込みます。

これにより防水層に強度が加わり、割れにくく耐久性の高い防水面を作れます！

樹脂の塗布

敷いたガラスマットの上からポリエステル樹脂を塗布してしっかり染み込ませます。

これが硬化すると、ガラスマットと一体化した「FRP層」となり、強度と防水性が生まれます。

中塗り

さらに樹脂を重ねて塗布し、防水層に厚みを持たせます。

表面を平滑に整え、より強固な防水層が仕上がります。

トップコート塗布

最後にトップコートを塗布します。

トップコートは紫外線や風雨からFRP防水層を守る『保護膜』の役割を果たします。

👉定期的に塗り替えることで、FRP防水自体の寿命を延ばすことができます。
一般的には トップコートは5～7年、防水層自体は10～12年程度がメンテナンスの目安とされています。

FRP防水は10年以上経過すると劣化が進み、雨漏りの原因になりやすい部分です。
特にベランダやバルコニーは雨水が溜まりやすく、早めのメンテナンスが安心につながります。