雹被害は屋根にどのような影響を与えるのか

雹（ひょう）は数センチの氷の塊が落ちてくるため、屋根材に直接衝撃を与えます。
スレート屋根やアスファルトシングルは比較的軽量であるため、雹が当たると欠けたり小口部分が破損したりしやすいのです。

また、雹の被害は外観だけでは見つけにくいケースもあります。表面の小さなひび割れが数年後に雨漏りへと発展することもあるため、早めの点検が重要です。

屋根点検で見られた苔や汚れの付着

屋根を確認すると、全体的に苔（こけ）や汚れの付着も目立っていました。
屋根は日常的に雨や紫外線を受け続けるため、苔が発生したり、飛散してきた砂ほこりなどで汚れも発生します。

苔や汚れが付着した屋根材は常に湿った状態になり、脆くなってしまう可能性があります。
雹（ひょう）被害が重なる前にメンテナンスを検討することも大切です。

棟板金の浮きや屋根材の欠けを確認

雹（ひょう）被害だけでなく、棟板金の一部が浮き上がっている状態が確認されました。
棟板金は屋根の最も高い部分にあり、強風や雹の衝撃を受けやすい場所です。浮きが進行すると、雨水が侵入しやすくなります。

さらに屋根材そのものにも欠けが複数見られました。これも雹が直接当たったことによる典型的な症状です。

屋根材の小口部分に発生した欠け

雹（ひょう）の被害で特に多いのが、小口部分の欠けです。
小口は屋根材の端で強度が弱く、雹の衝撃で欠けやすい部分です。

こうした欠けを放置すると、割れ目から雨水が浸入し、内部の防水紙や下地材を傷めてしまう可能性があります。
早めに補修を行うことで、被害の拡大を防ぐことができます。

火災保険で補償される雹被害と注意点

雹による屋根の欠けや棟板金の浮きは、火災保険で補償対象となる場合があります。
ただし、火災保険は原状回復を目的とした補償であり、最終的な判断は保険会社となります。

補償を受けるためには、被害箇所の写真や調査報告が重要です。専門業者が作成する見積書を添付することで、スムーズに申請が進みます。お気軽に私たち街の屋根やさんへご相談ください('◇')ゞ

一方で、以下のような場合は保険が適用されないことがあります。

• 経年劣化や自然な老朽化による損傷

• 苔や汚れの放置など、適切な維持管理不足による劣化

• 被害が軽微で、保険会社の定める自己負担額以下となる場合

八王子市をはじめ、雹の被害が発生しやすい地域では、定期的な屋根点検を行い、必要に応じて火災保険を活用することが大切です。