はじめに

屋根の頂部に取り付けられる棟板金（むねばんきん）は、雨水の侵入を防ぎ、屋根全体を固定する大切な部材です。
しかし、下地となる貫板が劣化したり、釘の錆や抜けが進行すると、棟板金が浮き上がり、やがて強風で飛散してしまう恐れがあります。

今回は町田市金井のお住まいで確認された棟板金の劣化状況をご紹介し、飛散前に行うべき点検や補修について解説します。

棟板金の役割と劣化の原因

棟板金は屋根材の継ぎ目を覆う金属製のカバーで、雨水の浸入を防ぐ役割を担います。
特にスレート屋根や金属屋根では必ず設置されており、見えにくい場所にあるものの、劣化すれば雨漏りや飛散事故に直結します。

劣化の主な原因は以下の通りです。

・貫板（下地木材）の腐食・劣化

・釘やビスの錆、抜け

・金属部分のサビや浮き

・長年の風雨による摩耗

実際の点検事例｜町田市金井

アスベスト含有スレート屋根と棟板金の劣化

今回調査したお住まいでは、フルベストというアスベスト含有スレートが使用されていました。
屋根材そのものも経年劣化が進行し、表面の汚れやひび割れが目立ちます。

換気棟の錆

釘の錆と抜け

貫板の劣化

放置するとどうなる？棟板金飛散のリスク

棟板金の不具合を放置すると、以下のリスクが高まります。

・強風で棟板金が飛散し、近隣に被害を与える

・雨水が侵入し、野地板や室内に雨漏りを引き起こす

・修理範囲が拡大し、工事費用が高額化

特に町田市は住宅が密集しているエリアも多く、棟板金が飛散した場合、隣家や通行人への被害に発展する可能性も否定できません。

早めの点検と補修の重要性

棟板金は屋根の中でも劣化が進みやすい部分です。
定期的な点検で釘の浮きや錆、棟板金の浮きを早期発見できれば、部分補修で済むケースもあります。

しかし、今回のように貫板が劣化している場合は交換工事が必須です。
街の屋根やさんでは、棟板金交換工事の際に耐久性の高い「樹脂製貫板」を使用し、再発防止を行っています。

まとめ

町田市金井のお住まいで確認されたように、棟板金は下地の劣化や釘の抜けが進行すると飛散リスクが非常に高い部位です。
定期的な点検を行い、早めの補修・交換で大切なお住まいを守ることが重要です。

街の屋根やさんでは、無料点検・無料見積もりを承っております。
「棟板金の浮きが気になる」「釘が錆びている」といった症状が見られる場合は、ぜひお気軽にご相談ください。