近年、異常気象の影響で季節を問わず雹（ひょう）が降ることがあります。
直径数センチもの氷の塊が屋根や外壁を直撃し、大きな損傷をもたらすケースも少なくありません。

実は、こうした雹による被害は火災保険の補償対象に含まれることがあります。
ただし、保険が適用されるかどうかの最終判断は保険会社によって行われるため、正しい申請手順と現地調査が欠かせません。

この記事では、足立区で確認された雹被害の実例をもとに、火災保険申請の流れや被害に遭いやすい部位について分かりやすく解説します。

雹は火災保険の補償対象！申請から認定までの流れ

雹による屋根や外壁の損傷は、火災保険の補償対象となることがあります。
被害の状況や程度によって、保険金が支払われる場合がありますが、まずは保険会社に連絡し、申請手続きを行う必要があります。

申請の流れは以下の通りです：

1. 被害確認と記録
   雹が降った後、まずは屋根や外壁に損傷がないか確認し、写真で記録します。

2. 保険会社への連絡
   被害を確認したら、速やかに保険会社や代理店に被害状況を報告します。

3. 現地調査
   保険会社が指定する調査員が現地に訪れ、損害の有無と程度を確認します。

4. 最終判断と保険金支払い
   保険会社が損害状況を基に最終判断を行い、補償金額が決定されます。

重要なのは、最終的な判断は保険会社が行うため、自己判断せずに専門業者に調査を依頼することがカギになります。
業者は正確な調査と客観的な証拠を提供してくれるため、保険申請をスムーズに進めるために欠かせません。

軒樋（のきどい）は雹で穴があくことも

雹の衝撃で意外と多いのが軒樋（のきどい）の損傷です。
軒樋は雨水を集めて排水する重要な役割を持っていますが、雹によって穴が開くことがあります。
これが原因で雨水がうまく排水されず、外壁や基礎に水が浸入してしまうことがあります。

軒樋に穴が開いた場合、放置しておくと雨漏りの原因になったり、外壁や屋根材の劣化を引き起こしたりするため、早期の修理が必要です。
火災保険で修理費用がカバーされる場合があるため、速やかに保険申請を行うことが重要です。

戸袋や雨戸のへこみ被害

金属製の戸袋（とぶくろ）は、雹の直撃でへこんでしまうことがあります。
特に金属製の戸袋や外装材は雹に弱く、簡単にへこみや傷がつきやすいです。

このような被害は外観の損傷として見過ごされがちですが、サビや劣化を引き起こす原因となるため、放置しておくと後々高額な修理費用がかかることもあります。
火災保険により、戸袋の修理費用も補償対象となることがあるため、申請を行い、修理を早期に進めることが求められます。

雨戸のへこみ被害

雹の影響で雨戸（あまど）にもへこみが生じることがあります。
雨戸は住まいを守るために欠かせない部位ですが、雹による衝撃で金属部分がへこみ、外観に目立つ傷がついてしまいます。

雨戸のへこみは、防犯性や耐久性に影響を与える可能性があるため、早急に修理をすることが重要です。
また、火災保険で雨戸の修理費用をカバーできる可能性があるため、保険の申請を忘れずに行いましょう。

ルーバー窓のガラス割れ

ルーバー窓はガラスが薄いため、雹の衝撃でひびが入ることがあります。
特にルーバー窓は小さなガラスが並んでいるため、ひび割れが複数箇所に広がりやすいです。

ガラスが割れると、断熱性や防犯性が低下し、住まいの安全性に影響を与えることがあります。
破損した窓の修理費用も火災保険の対象となる場合があるため、窓の損傷が確認できたらすぐに申請を行いましょう。

火災保険申請は専門業者へ相談を

雹による被害は、屋根や外壁だけでなく、細かな部位にも及ぶことがあります。
これらの被害は、素人では気づきにくいことが多いため、専門業者に調査を依頼することが大切です。

わたしたち街の屋根やさんは、火災保険を使用した復旧工事も数多く承っております。まずはお気軽にお問い合わせください('◇')ゞ