街の屋根やさんが見る屋根全体の状態

屋根点検では、部分的な劣化だけでなく、屋根全体のバランスや劣化進行具合も確認します。
特に、谷部分や軒先など水が集まりやすい部分は入念に点検することが重要です。

チェックポイント

• 屋根全体の劣化状況

• 棟・谷・軒先など雨水が集中する部分

• 塗膜の劣化具合

屋根の状態を総合的に判断し、補修で済むのか、カバー工法や葺き替えが必要なのかを検討します。

棟板金と屋根材の隙間

屋根の頂部に取り付けられている棟板金は、屋根材同士の接合部を覆い、雨水の侵入を防ぐ役割があります。
しかし、経年劣化や強風によって棟板金と屋根材の間に隙間ができると、雨水が浸入し下地を傷めてしまう原因となります。

画像の棟板金は重なりによるどうしようもない隙間はできていますが浮いているわけではありません。
正しい納まりをしています。

訪問業者に浮いているから工事したほうがいいと指摘されやすいポイントなので注意しましょう。

チェックポイント

• 棟板金が浮いていないか

• 隙間から下地材が見えていないか

• シーリングが劣化していないか

このような症状が見られる場合は、早急な補修が必要です。

屋根材の種類や亀裂・破損具合

屋根点検では、使用されている屋根材の種類と、その劣化状況を確認します。
スレート屋根やセメント瓦などは、ひび割れや欠けが生じやすく、放置すると雨漏りや内部の腐食につながります。

チェックポイント

• 屋根材にひび割れや欠けがないか

• 表面の塗膜が剥がれていないか

• コケやカビの繁殖が見られないか

小さなひび割れでも、雨水の侵入経路になるため注意が必要です。

縁切りがされているかどうか

スレート屋根の場合、塗装後に「縁切り」がされているかが重要な点検項目です。
縁切りとは、屋根材の重なり部分に適度な隙間を確保し、雨水や湿気を排出できるようにする処理です。

縁切りが行われていないと、雨水が内部に溜まり「毛細管現象」によって逆流し、雨漏りの原因となります。

チェックポイント

• 塗装後に適切な縁切り処理がされているか

• タスペーサーなどが設置されているか

棟板金の釘の固定具合

棟板金は釘やビスで固定されていますが、経年劣化や台風の影響で浮きや抜けが起こることがあります。
釘が浮いたまま放置すると、強風で板金が飛散する危険があり、大きな事故につながる可能性もあります。

チェックポイント

• 釘が浮いていないか

• 固定が緩んでいないか

• 錆や腐食が見られないか

必要に応じてステンレスビスへの交換やシーリング補強が推奨されます。

まとめ

屋根点検は、棟板金の状態、屋根材の亀裂や破損、縁切りの有無、釘の固定状況、屋根全体の劣化度合いなど、多岐にわたるポイントを確認する必要があります。
街の屋根やさんでは、経験豊富な専門スタッフが細部まで点検し、最適な修繕方法をご提案いたします。

定期的な点検は、大切なお住まいを長持ちさせるために欠かせません。

「最近屋根の点検をしていない」「雨漏りが心配」という方は、ぜひ街の屋根やさんへご相談ください。