天窓があるのは子供部屋で、天窓周りのクロスには雨染みができ、一部めくれている箇所がありました。
タオルをかけて応急処置をされていますが、完全に水滴が落ちてくるのを防ぐことはできません。
雨が降ると水滴がちょうど勉強机の位置に落ちてきてしまい、とてもストレスに思われているとのことで早速調査を行いました。
すると、雨漏りとなり得る原因が複数確認されました。

ガラス周囲のパッキンが経年劣化して硬化・亀裂が発生
パッキンは本来、雨水をシャットアウトするための重要な部材です。
紫外線や風雨によって劣化してくると、徐々に硬化やひび割れが起こります。

天窓を固定しているビスの浮き・緩み
ビスが緩んでいると天窓本体が動きやすくなり、わずかな隙間が生じます。
その隙間から雨水が入り込みやすくなり、雨漏りの原因となります。

天窓周囲のコーキングの充填が不十分
コーキングは防水性を確保する上で、とても重要な処理です。
コーキングの充填が不十分だったり行われていなかった場合、雨水が直接建材の隙間から入り込み、建物内部への被害が進行するリスクが高まります。

屋根の勾配が緩く、天窓上部に雨水が溜まりやすい構造になっている
勾配が緩い屋根は雨水がスムーズに流れにくく、特に天窓上部に水が滞留しやすくなります。
雨水が滞留している状態が続くと長時間水分が接することになり、天窓や周辺の建材の劣化を早めてしまう要因になります。
▶屋根リフォームの際に注意したい屋根勾配のお話

今回の住宅は3階建てで、はしごだけでは安全な作業が難しい状況でした。
そのため、高所作業車を手配しました。
高所作業車とは作業員が乗った作業台を上下・前後に動かし、高い場所での作業を安全に行える専用車両です。
高所作業車を使用することで、安全性を確保しながら効率良く作業を進めることができます。

天窓にカバーを取り付けた後、内部の下地木材が室内から見えてしまうため、まずこのアスファルトフェルトを施工して視覚的な仕上がりも良くしつつ、防水性能を強化することができます。

下地木材の上にアスファルトルーフィング（防水紙）を重ねて張ります。
アスファルトルーフィングとは屋根全体の二次防水に欠かせない素材で、主成分のアスファルトを染み込ませた防水紙です。
ルーフィングを施工することで、万が一隙間から雨水が浸入した場合でも下地まで水が届かず、室内への雨漏りを防ぐことができます。
▶雨漏りを防止する屋根の防水紙の重要性

雨漏りを繰り返していた天窓のカバー工事が完了しました。
将来的なメンテナンス性も考慮して雨水が確実に流れるように施工しているため、今後の大雨でも安心できる状態に仕上げています。
お客様には「これで安心して大雨の日も過ごせます」とご安心いただけました。

天窓からの雨漏りは放っておくと室内の天井や壁を傷め、結果的に大きな修繕費用がかかってしまう場合もあります。
築年数の経過した住宅や構造上雨水が溜まりやすい場所に設置された天窓では、定期的な点検と早めの対応がとても大切です。
再発しないために最適な工事のご提案をいたしますので「天窓からの雨漏りしている？」と少しでも不安に感じた方は、ぜひお気軽にお問合せください。
街の屋根やさん堺店では、現地調査・ご相談・お見積もりまで無料で承っております。

▶天窓の交換、メンテナンスで雨漏りなどのお困り事を全て解決致します！