陸屋根とは？

陸屋根（りくやね）はフラットな形状が特徴的で、屋上やバルコニーとして活用されることも多い屋根形状です。

しかし、傾斜が少ない分、雨水が滞留しやすく、防水工事が欠かせない屋根でもあります。

私たち「街の屋根やさん」では、無料点検の際にさまざまな防水工法が施工された陸屋根に出会います。

この記事では、実際の現場写真を交えながら、防水工事の施工事例をご紹介いたします。

シート防水 機械固定工法（+脱気筒）

こちらはシート防水の機械固定工法が施された陸屋根です。

屋根面に等間隔で丸く見えるのが固定用ディスクで、シートを機会による溶着で下地に固定しています。

さらに中央部には「脱気筒」が設置されており、防水層下にこもる湿気や空気を排出することで、膨れや劣化を防ぎます。

この工法は建物への負担が少なく、既存防水層の上から施工できるため、改修工事に最適です。

シート防水 通気緩衝工法

こちらは通気緩衝シートを用いたシート防水です。

シートの下に通気層を設けることで、水蒸気の逃げ道を確保し、防水層の膨れを防ぐことができます。

耐久性に優れ、脱気筒と併用することでさらに効果を高めることができます。

バルコニーなど人が歩行する場所にも適しており、マンションやアパートでもよく採用されています。

シート防水 ドレン周りの施工

防水工事で特に重要となるのがドレン（排水口）周りの処理です。

この写真では、ドレン周辺も丁寧にシートが立ち上げられ、隙間なく密着しています。

こうした細部の処理が雨漏り防止には不可欠です。

排水不良が起こると屋根に水が溜まり、結果的に防水層の劣化を早める要因にもなります。

シート防水 密着工法

ウレタン防水 密着工法

こちらは液体状のウレタン防水材を塗布し、硬化させて防水層を形成する工法です。

複雑な形状の屋根や立ち上がり部などにも継ぎ目なく施工できるのが大きな特徴です。

密着工法は既存防水層の撤去が不要な場合も多く、工期やコストを抑えられる点で人気です。

特に戸建て住宅の陸屋根では、柔軟性のあるウレタン防水が好まれる傾向があります。

【まとめ】

防水工事は陸屋根の寿命と快適性を大きく左右する重要な工程です。

建物の構造や使用状況によって最適な防水工法は異なります。

今回ご紹介したように、シート防水にもさまざまな工法があり、それぞれに特徴とメリット・デメリットがあります。

ウレタン防水もまた、柔軟性と密着性に優れた優秀な防水方法です。

「街の屋根やさん」では、これらの防水工事について無料点検を行っております。

点検では屋根の状態や過去の施工状況を丁寧に調査し、必要に応じたメンテナンスをご提案いたします。

防水工事をお考えの方や、陸屋根の状態が気になる方は、ぜひお気軽に私たちへご相談ください。