屋根調査で判明した問題点

現地調査のため屋根に上がると、お客様が気にされていた外壁と屋根の取り合い部分の漆喰が、劣化しているのが確認できました。

この部分は、雨水が流れ込みやすい箇所であり、漆喰の劣化によって雨水の侵入経路となっていました。漆喰は、瓦を固定し、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を担っていますが、経年劣化によってその機能が失われていたのです。

ご提案した部分葺き直し工事とは？

この漆喰の劣化が原因で雨漏りが発生していると判断し、大掛かりな葺き替え工事ではなく、雨漏りが発生している部分の葺き直し工事をご提案しました。

この工事は、雨漏りの原因となっている部分の漆喰を新しく塗り直すことで、雨漏りを根本的に解決することができます。屋根全体を工事する必要がないため、屋根の葺き替えよりも低コストで、大掛かりな工事を避けたい方におすすめです。

瓦屋根の部分葺き直し工事を行いました

実際の工事の流れをご紹介します。

①漆喰と赤土の撤去

古くなった漆喰と赤土を撤去します。
赤土は水分を含んで団子上に固まっていました。
長年、雨水が侵入していたと考えられます。

②既存瓦の撤去

雨漏り箇所の既存瓦を2段分撤去します。
瓦を撤去すると、その下にある防水シートに雨じみが確認できました。

瓦の下に雨水が侵入していたようです。

③新規防水シートの設置

瓦を撤去したら、新しい防水シートを設置します。

④瓦の復旧

防水シートを新設し、下地の補修が完了しました。
瓦を復旧します。

ここで使用する瓦は最初に撤去した瓦です。
同じ瓦を使用するため、費用を抑えることができます。

✅葺き直し工事と言います。

⑤漆喰を詰めます。

瓦を復旧したら、漆喰を詰めます。
漆喰を詰まることで瓦が固定され、ズレるのを防ぎます。

✅南蛮漆喰を使用しました。南蛮漆喰とは？

従来の漆喰が消石灰を主成分としているのに対し、南蛮漆喰にはシリコンや防水材が配合されています。 これにより、防水性と強度が大幅に向上しており、瓦をより強固に固定し、雨水の侵入を防ぐ効果が高まっています。

また、従来の漆喰が「葺き土」とセットで使われていたのに対し、南蛮漆喰はこれ一つで葺き土の役割も兼ねるため、施工の効率も良いのが特徴です。 特に、雨風にさらされやすい瓦屋根の棟部分の補修に最適な材料として、近年多くの瓦屋根工事で採用されています。

✅その他補修工事

雨水の侵入リスクが高い箇所がありましたので、シーリングで補修しました。
雨漏り、屋根工事専門店だからこそ、気付ける箇所です。

「もしかして、うちの瓦屋根も大丈夫かな？」

雨漏りにお悩みだったお客様の瓦屋根が、部分的な葺き直し工事によって無事に修理できました。 漆喰は、瓦屋根全体をしっかりと固定している重要な部分です。漆喰の劣化によって雨水が侵入しやすくなり、雨漏りリスクが高まります。瓦屋根は長寿命ですが、漆喰などのメンテナンスは欠かせません。

「もしかして、うちの瓦屋根も大丈夫かな？」と不安に感じられた方は、ぜひ当店の無料点検をご利用いただき、屋根の状態を把握しておきましょう。 お客様の大切な家を、私たちの確かな技術で守るお手伝いをさせていただきます。